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ノルウェー中銀は「タカ派」据え置き、英中銀は「タカ派」利上げ

2026/11/06 07:30

※5日のNY市場で主要株価指数が大幅に下落。ハイテク株を多く含むナスダック100は前日比6.4%下落。10月6日の高値から14.7%下落しており、ピークから15%下落が目安とされる「弱気相場」入り目前です。中間選挙での民主党大勝により、AIデータセンターの規制が強化されるとの観測が主因のようです。VIX指数(別名「恐怖指数」)は28.18と、イラン戦争初期のピーク(終値で31.05)に迫りました。

【ポイント】
・ノルウェー中銀は据え置きも、利上げ含み
・英中銀は利上げ、かつ追加利上げに含み
・引き続き中東情勢と原油価格が大きなカギを握りそう

ノルゲは据え置きも先行きの利上げに含み
ノルゲバンク(ノルウェー中銀)は5日の会合で政策金利を4.50%に据え置く決定をしました。ノルゲは前回9月の会合で0.25%の利上げを実施しており、今回は広く据え置きが予想されていました。ただ、バーチェ総裁は声明で、「インフレは高すぎる。しばらくの間、政策金利を高く維持する必要がある公算が大きく、必要があれば、利上げする準備がある」と表明しました。

前日4日にリクスバンク(スウェーデン中銀)が0.25%の利上げを実施し、また米国とイランの和平協議進展への期待から、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナ(以下、NOK/SEK)には下押し圧力が加わりました。そして、5日はノルゲのタカ派的な据え置きによって、NOK/SEKは反発しました。

ノルウェーとスウェーデンの政策金利の差は非常に大きく(ノルウェー4.50%、スウェーデン2.00%)、ノルゲが今回据え置きながらも利上げに前向きであることはNOK/SEKにはプラスに作用するでしょう。ただし、短期的にはNOK/SEKは原油価格との連動性が高いため、中東の緊張が緩和して原油価格が一段と下落するようなら、10月末に約4年ぶりの高値をつけたNOK/SEKに下落圧力が加わりそうです。

なお、11月5日時点のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、ノルゲは27年3月まで「据え置き」が市場のメインシナリオ(確率5割超)。同じくリクスは27年3月に「0.25%利上げ」がメインシナリオです。

BOEは12月に連続利上げも!?
BOE(英中銀)は5日のMPC(金融政策委員会)で0.25%の利上げを決定し、政策金利を4.00%としました。BOEは25年12月に利下げを実施して以降、政策金利を据え置いていました。利上げは23年8月以来。

今回発表された金融政策報告によれば、エネルギー高の波及による間接的効果もあって、CPI前年比は27年4-6月期に4.9%でピークをつけると予測されています。26年9月のCPIは前年比3.5%(エネルギー、食品、アルコール飲料、たばこ製品を除くCPIコアは同2.8%)。

MPCの票決は8対1で、1人の委員が0.50%の利上げを支持しました。ベイリー総裁は会見で、「中東紛争の解決に向けた進展がない限り、あるいはインフレ圧力を和らげるような新たな動きがない限り、追加利上げが必要になる可能性がある」と述べました。

5日時点のOISに基づけば、市場は次回12月のMPCでの0.25%の利上げを53%織り込んでいます。わずかな差ながら「2会合連続で利上げ」がメインシナリオ(確率5割超)になっています。
西田明弘

執筆者プロフィール

西田明弘(ニシダアキヒロ)

チーフエコノミスト

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