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米国の長期金利や原油価格の動向が材料になりそう

2026/09/15 08:54

【ポイント】
・米長期金利が一段と上昇すれば、米ドル買い圧力が加わるとみられる
・原油価格が堅調に推移した場合、ノルウェークローネなどにとってプラスになりそう

(欧米市場レビュー)

14日、欧米時間の外為市場では米ドルが堅調に推移。一時米ドル/円は154.953円、米ドル/カナダドルは1.39250カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.27223シンガポールドルへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.15214ドル、英ポンド/米ドルは1.34644ドル、豪ドル/米ドルは0.71075米ドルへと下落しました。米国の長期金利(10年物国債利回り)が上昇したことが、米ドルの支援材料となりました。

ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは一時1.04933スウェーデンクローナへと上昇し、23年8月以来3年1カ月ぶりの高値を記録。原油価格の上昇のほか、13日に実施されたスウェーデンの総選挙が接戦となっていることが、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナの上昇要因となりました。

※スウェーデンの総選挙については、本日の『ファンダメ・ポイント』[スウェーデン総選挙の接戦はクローナ安要因!?]にて解説していますので、ご覧ください。

カナダの8月CPI(消費者物価指数)が発表され、結果は総合が前年比3.0%、BOC(カナダ中銀)がコアインフレ指標として注視するトリム値と中央値はそれぞれ1.9%と2.0%。いずれも市場予想どおりとなり、CPIの結果に対してカナダドルに大きな反応はみられませんでした。

(本日の相場見通し)

米国の長期金利が上昇しています。米長期金利は14日に一時5.01%と、23年10月以来2年11カ月ぶりの高い水準をつけました(NY市場は4.99%で終了)。原油高によってインフレ圧力が強まるとの見方や、FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ観測が強まっていることなどが、米長期金利の上昇要因となっています。

CMEのFedWatchツールに基づくと、14日時点で市場が織り込むFRBが15-16日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げを行う確率は約9割。3日時点の利上げ確率は約5割でした。

米長期金利の動向に引き続き注目です。長期金利が一段と上昇するようであれば、米ドル/円や米ドル/カナダドル、米ドル/シンガポールドルには上昇圧力が、ユーロ/米ドルや豪ドル/米ドルには下落圧力が加わると考えられます。米ドル/は、5月上旬から9月上旬のおよそ4カ月間サポートラインとして機能していた155円水準が目先の上値メドです。

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原油価格の動向にも注目です。WTI原油先物の中心限月10月物は14日、前営業日比1.34ドル高(1.3%)の1バレル=101.39ドルで取引を終了。一時104.95ドルへと上昇し、中心限月として5月19日以来およそ4カ月ぶりの高値をつけました。

足もとの原油価格上昇の要因として、中東からの原油供給が滞るとの懸念が挙げられます。米国とイランは攻撃の応酬を続けています。イエメンの親イラン武装組織フーシ派は10日、紅海の出入り口のバベルマンデブ海峡に近い港湾都市モカを制圧。サウジアラビアは11日、ドローン攻撃を受けてパイプラインの稼働を停止しました。また、14日に予定されていたホルムズ海峡の管理をめぐるイランと湾岸諸国の会合は延期されました。

原油価格が引き続き堅調に推移すれば、ノルウェークローネカナダドルメキシコペソにとってプラスになりそう。ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは、200カ月移動平均線(本日時点で1.05182スウェーデンクローナ)が目先の上値メドです。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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