原油価格の動向に注目、CPIにカナダドルが反応しそう
2026/09/14 08:52
【ポイント】
・原油価格が一段と上昇するか
・市場ではBOCは早ければ10月に利上げするとの観測が浮上、CPIでその観測が強まるか
(欧米市場レビュー)
11日、欧米時間の外為市場では米ドルが軟調に推移。米国の長期金利(10年物国債利回り)がいったん低下したことが米ドルの重石となり、一時米ドル/円は153.129円、米ドル/シンガポールドルは1.26593シンガポールドルへと下落し、ユーロ/米ドルは1.16100ドル近辺、英ポンド/米ドルは1.35293ドルへと上昇しました。
米国の長期金利は同国の8月CPI(消費者物価指数)発表直後に4.99%台へと上昇したものの、その後4.90%台へと低下する場面がありました(その後再び上昇し、4.96%でNY市場を終了)。
(本日の相場見通し)
WTI原油先物の中心限月10月物は、日本時間14日午前の時間外取引で急伸し、一時1バレル=103ドル台をつけました。10月物の11日清算値(終値に相当)は100.05ドルでした。
13日にホルムズ海峡を航行中の船舶が攻撃され、またイエメンの親イラン武装組織フーシ派は同じく13日にサウジアラビア南部の軍事基地を攻撃したと発表。さらに、14日に予定されていたホルムズ海峡の管理をめぐるイランと湾岸諸国の会合が延期されました。それらが原油価格上昇の要因になっているようです。
中東情勢には注意が必要です。原油価格が一段と上昇した場合、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナが堅調に推移しそう。目先の上値メドとして、23年8月高値の1.04970スウェーデンクローナが挙げられます。
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カナダの8月CPI(消費者物価指数)が本日発表されます(日本時間21:30)。その結果にカナダドルが反応しそうです。
CPIの市場予想は、総合が前年比3.0%、BOC(カナダ中銀)がコアインフレ指標として注視するトリム値と中央値はそれぞれ1.9%と2.0%。上昇率はいずれも前月と同じになるとみられています。BOCのインフレ目標は2%を中心に1~3%のレンジです。
BOCは前回9月2日まで7会合連続で政策金利を2.25%に据え置きました。ただ、前回会合の声明では、これまでの「現在の政策金利(の水準)は、景気回復を持続し、インフレ率を目標の2%に戻すのに適切だ」が削除され、「インフレの上振れリスクが高まっている」との認識が示されました。マックレム総裁は会合後の会見で、「(カナダの)インフレ率は高すぎる」と指摘。「必要に応じて金融政策を調整する用意がある」と述べ、「インフレ率が高止まりすると判断すれば、複数回の利上げが必要になる可能性がある」と語りました。
足もとの原油価格上昇を受け、市場ではBOCは早ければ次回10月28日の会合で利上げを行うとの観測が浮上しています。本日発表のCPIが市場予想を上回る結果になれば、利上げ観測が強まるとともに、カナダドルにとってのプラス材料になりそうです。
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