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ECBプレビュー:利上げ+追加利上げの示唆は?

2026/09/09 08:20

【ポイント】
・ECBはエネルギー高によるインフレを警戒か
・9月9-10日のECB理事会では0.25%の利上げが確実!?
・市場は27年6月までに(今回も含めて)計3回の利上げを予想
・理事会の声明やラガルド総裁の会見で市場の予想に変化は?

10日(日本時間21:15)、ECB理事会の結果が判明し、30分後にラガルド総裁が記者会見を行います。市場では0.25%の利上げが確実視されています。

ユーロ圏の8月CPI(EU基準)は前年比3.3%と、7月(2.9%)から伸びが高まりました。26年春以降のエネルギー価格の上昇が主因でしょう。エネルギー価格は今年2月までの1年間、前年比でほぼマイナスでしたが、3月以降に伸びが高まり、8月は14.30%まで加速しました。

ユーロ圏CPI

ユーロ圏CPIエネルギー

食料やエネルギー等を除くコアは8月に前年比2.4%とほぼ横ばいでの推移が続いています。ただ、ユーロ圏経済はエネルギーの影響を強く受けるため、ECBは米FRBと異なり、コアよりも総合でのCPIを重視する傾向があるようです。

■9月8日付け「欧州の長期金利上昇の背景」

8日時点のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、市場は9-10日の理事会での0.25%利上げを100%超の確率で織り込んでいます(理論上は0.50%幅での利上げもわずかに織り込んでいます)。そして、26年末までの追加利上げが9割近く、27年6月までにさらに1回の利上げが確実視されています。

OIS ECB

理事会の声明やラガルド総裁の記者会見を受けて、そうしたアグレッシブな利上げ観測がどう変化するか、要注目でしょう。

<ECB要人発言>
9月3日以降はブラックアウト期間(政策会合を前に中銀関係者が金融政策について語れない期間)。

ナーゲル・ドイツ連銀総裁、「市場は(9月の)利上げを95%織り込んでいる。中央銀行の行動をよく理解している」(9月2日)

マクルーフ・アイルランド中銀総裁、「インフレ率が望ましくない方向に動けば、利上げに備えるべきだ」(9月2日)

レーン・フィンランド中銀総裁、「インフレ圧力を決して軽視してはいけない」(9月1日)

カザークス・ラトビア中銀総裁、「インフレが定着するのを許してはならない。(9月の)利上げの可能性はかなりある」(8月30日)
西田明弘

執筆者プロフィール

西田明弘(ニシダアキヒロ)

チーフエコノミスト

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