FRB議長の発言で米ドルが堅調、米ドル/円は160円台へ
2026/08/31 09:02
【ポイント】
・FRB議長は今後の利上げに含みを持たせる、FRBによる利上げ観測が強まる
・米ドル/円が160円台へと上昇するなか、本邦当局の対応は?
・米国がイランを攻撃し原油価格が上昇
(欧米市場レビュー)
28日、欧米時間の外為市場では米ドルが堅調に推移。一時米ドル/円は160.160円、米ドル/カナダドルは1.39054カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.27484シンガポールドルへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.15764ドル、英ポンド/米ドルは1.35277ドル、豪ドル/米ドルは0.71539米ドルへと下落しました。
ウォーシュFRB(米連邦準備制度理事会)議長はジャクソンホール会議(米カンザスシティ連銀主催の経済シンポジウム)での講演で、「基調的なインフレ率が明確かつ十分な速度で(FRBの)目標に向かっているとの確信が持てなければ、我々にはやるべき仕事がある」と述べ、今後の利上げに含みを持たせました。それを受けて市場ではFRBによる利上げ観測が強まり、米ドルにとってプラスとなりました。
(本日の相場見通し)
前述のとおり、ウォーシュ議長の発言によって市場ではFRBによる利上げ観測が強まっています。CMEのFedWatchツールによると、28日時点で市場が織り込むFRBが次回9月15-16日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げを行う確率は6割弱。27日時点の利上げ確率は約35%でした。
FRBの利上げ観測に支えられて、米ドルは引き続き堅調に推移する可能性があります。
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米ドル/円が160円台へと再び上昇するなか、本邦当局の対応が注目されます。
ベッセント米財務長官は30日、ロイターとのインタビューで「円の動きはかなり抑制されている。無秩序ではない」と述べました。
日米当局は7月31日に協調して円買い介入を実施。ベッセント長官は8月2日、片山財務相は3日に、さらなる協調介入を実施することも躊躇しないと述べました。ただ、ベッセント長官の30日の発言を見ると、現時点で日米当局が協調して再び円買い介入を行う可能性は低いと考えられます。
なお、ベッセント長官は同じくロイターのインタビューで、日銀は追加利上げを検討すべきかと問われると「植田日銀総裁は高市首相の支持を得て、金融政策で正しい決断を下すと期待している」と答えました。また、日銀は積極的な利上げをすべきかとの問いには「何をすべきか指示するつもりはない」としつつ、「リフレ政策であったアベノミクスは、おそらく終わりを迎えた」と述べました。
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ロイターは30日、米当局者の話として「米軍が30日にイランのララク島にある発射装置2基を攻撃した」と報じました。米軍がイランを攻撃したのは約1カ月ぶりとのことです。
米軍によるイラン攻撃を受けて原油価格が上昇しており、WTI原油先物は本日31日午前(日本時間)の時間外取引で一時1バレル=85ドル台後半をつけました。WTI原油先物の28日の清算値(終値に相当)は83.40ドルでした。
原油価格の上昇は、ノルウェークローネやカナダドル、メキシコペソにとってのプラス材料と考えられます。原油価格が引き続き堅調に推移すれば、ノルウェークローネなどは上値を試す展開になる可能性があります。
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31日と9月1日に米ノースカロライナ州アッシュビルで31日と9月1日にG20財務相・中央銀行総裁会議が開催されます。メディアインタビューなどで各国・地域の中銀の先行きの金融政策について新たな手掛かりが提供されれば、市場が反応しそうです。
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