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米ドルが堅調、米ドル/円は159円に接近し約2週間ぶり高値

2026/05/18 09:05

【ポイント】
・原油価格や米長期金利が一段と上昇するか
・対米ドルでの円安への本邦当局の対応は?
・各国の財政政策や金融政策などについて財務相や中銀総裁から発言が出てくるか

(欧米市場レビュー)

15日、欧米時間の外為市場では米ドルが堅調に推移。一時米ドル/円は158.798円、米ドル/カナダドルは1.37623カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.28032シンガポールドルへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.16156ドル、英ポンド/米ドルは1.33150ドル、豪ドル/米ドルは0.71367米ドルへと下落しました。米国の長期金利(10年物国債利回り)が上昇したことが、米ドル高材料となりました。

米長期金利は一時4.60%をつけ、25年5月以来1年ぶりの高水準を記録(NY市場は4.59%で終了)。原油高によって米国のインフレが加速するとの懸念や、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ観測が強まっていることなどが、長期金利の上昇要因となりました。

CMEのFedWatchツールに基づくと、15日時点で市場が織り込む12月末までにFRBの利上げが行われる確率は約5割(政策金利の据え置きは約5割)。1週間前の8日時点の確率は利上げが約14%、据え置きが約75%、利下げが約1割でした。

(本日の相場見通し)

本日は原油価格の動向に注目です。

米WTI原油先物の中心限月6月物は15日、前日比4.25ドル高(4.2%)の1バレル=105.42ドルで取引を終えました。トランプ米大統領は14日にFOXニュースの番組でイランについて「これ以上、我慢するつもりはない。彼らは(協議で)合意すべきだ」と述べ、イランのアラグチ外相は15日にニューデリーで記者団に「米国を全く信用していない」と語りました。それらがWTI原油先物の上昇要因となりました。

WTI原油先物(6月物)は米東部時間17日(日本時間18日午前)の時間外取引で一段と上昇し、一時107ドル台をつけました。UAE(アラブ首長国連邦)当局は17日、ドローン攻撃によって原子力発電所で火災が発生したと発表。トランプ大統領は同じく17日、自身のSNSに「イランにとって時間が刻々と過ぎている。彼らは早急に動いた方が良い。さもなければ、何も残らなくなるだろう。一刻を争う!」と投稿しました。それらが材料視されているようです。

原油価格が引き続き堅調に推移すれば、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナ(ノックセック)が上値を試す展開になる可能性があります。

米長期金利の動向にも注目です。米長期金利が一段と上昇すれば、米ドルが堅調に推移して、米ドル/円や米ドル/シンガポールドルには上昇圧力が、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドル、豪ドル/米ドルには下落圧力が加わりそうです。

対米ドルで円安が再び進行するなか、本邦当局の対応も引き続き注目されます。本邦当局が米ドル売り・円買い介入(為替介入)を行う、あるいはその準備とされるレートチェックがあれば、米ドル/円は大きく下落しそうです。その場合、ユーロ/円や豪ドル/円などは米ドル/円の下落に引きずられると考えられます。

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G7財務相・中央銀行総裁会議が18日と19日にパリで開かれます。各国の財政政策や金融政策、為替相場などについて、各国の財務相や中銀総裁から発言が出てくれば、相場材料になる可能性があります。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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