ベッセント財務長官、日銀の利上げを要求??
2026/05/12 07:31
【ポイント】
・円安対策として為替介入より日銀の利上げを要求か
・ベッセント氏の訪日は90年以降54回目
・日本政府と緊密に連絡を取り、時に強い要求も
11日、ベッセント米財務長官が訪日。12日午後4時に高市首相と会談。その前後に片山財務相と会談するものとみられます。ベッセント財務長官は、円安への処方箋は為替介入ではなく、日銀の利上げだと考えているようです。本邦当局が為替介入を実施したとみられる直後だけに、何らかの要求があっても不思議ではないでしょう。公式、非公式にどのような発言が出てくるか(来ないのか)要注目です。
11日のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、市場は6月15-16日の日銀金融政策決定会合で0.25%の利上げが行われる確率を7割強織り込んでいます。また、年内には追加利上げも視野に入れています。

ベッセント財務長官は日本を熟知しているようです。ヘッジファンドに関わっていた90年から今回で54回目の訪日になるとのこと。Bloombergに、ベッセント財務長官と日本との関わりについて興味深い長文の記事があったので、以下に要約しておきます。
*******
ベッセント財務長官は、25年8月に植田日銀総裁と会談。日銀がインフレ対応で後手に回っている、いわゆるビハインド・ザ・カーブになっていると指摘、金融政策の正常化(≒利上げ)を進めるよう伝えました。また、10月に訪日した際には日銀に十分な裁量を与えるように政府に呼びかけました。
26年1月に日本の国債売りが進み、長期金利が大きく上昇するなか、米国の長期金利にも上昇圧力が加わりました。ベッセント財務長官は片山財務相と協議し、片山財務相から債券市場を落ち着かせる発言を引き出しました。ジリジリと円安が進むなか、片山財務相との協議の数日後にFRBによるレートチェックが実施され、米ドル/円は急落しました。FRBのレートチェックは極めて異例で、ベッセント長官が裏で糸を引いていた可能性があるようです。
ベッセント氏が初めて訪日したのは90年とのこと。その後の「失われた20年」をつぶさに観察しました。12年にはソロス・ファンドの最高投資責任者として、ソロス氏に同行して浜田宏一エール大学教授と面談。浜田教授は当時の安倍首相の経済顧問で、のちにアベノミクスとなる経済政策の構想を説明。ベッセント氏は興奮して、ソロス氏に「一生に一度の大相場になる」と伝えました。ソロス・ファンドはその後に円安を見込んだ取引で巨額の利益を得たとのこと。
・円安対策として為替介入より日銀の利上げを要求か
・ベッセント氏の訪日は90年以降54回目
・日本政府と緊密に連絡を取り、時に強い要求も
11日、ベッセント米財務長官が訪日。12日午後4時に高市首相と会談。その前後に片山財務相と会談するものとみられます。ベッセント財務長官は、円安への処方箋は為替介入ではなく、日銀の利上げだと考えているようです。本邦当局が為替介入を実施したとみられる直後だけに、何らかの要求があっても不思議ではないでしょう。公式、非公式にどのような発言が出てくるか(来ないのか)要注目です。
11日のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、市場は6月15-16日の日銀金融政策決定会合で0.25%の利上げが行われる確率を7割強織り込んでいます。また、年内には追加利上げも視野に入れています。

ベッセント財務長官は日本を熟知しているようです。ヘッジファンドに関わっていた90年から今回で54回目の訪日になるとのこと。Bloombergに、ベッセント財務長官と日本との関わりについて興味深い長文の記事があったので、以下に要約しておきます。
*******
ベッセント財務長官は、25年8月に植田日銀総裁と会談。日銀がインフレ対応で後手に回っている、いわゆるビハインド・ザ・カーブになっていると指摘、金融政策の正常化(≒利上げ)を進めるよう伝えました。また、10月に訪日した際には日銀に十分な裁量を与えるように政府に呼びかけました。
26年1月に日本の国債売りが進み、長期金利が大きく上昇するなか、米国の長期金利にも上昇圧力が加わりました。ベッセント財務長官は片山財務相と協議し、片山財務相から債券市場を落ち着かせる発言を引き出しました。ジリジリと円安が進むなか、片山財務相との協議の数日後にFRBによるレートチェックが実施され、米ドル/円は急落しました。FRBのレートチェックは極めて異例で、ベッセント長官が裏で糸を引いていた可能性があるようです。
ベッセント氏が初めて訪日したのは90年とのこと。その後の「失われた20年」をつぶさに観察しました。12年にはソロス・ファンドの最高投資責任者として、ソロス氏に同行して浜田宏一エール大学教授と面談。浜田教授は当時の安倍首相の経済顧問で、のちにアベノミクスとなる経済政策の構想を説明。ベッセント氏は興奮して、ソロス氏に「一生に一度の大相場になる」と伝えました。ソロス・ファンドはその後に円安を見込んだ取引で巨額の利益を得たとのこと。
- 当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
- 当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
- 当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。
- 相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。
