トランプ大統領はイランの発電所を攻撃すると警告
2026/04/07 09:15
【ポイント】
・米国とイランは交渉で合意できるか、期限は日本時間8日午前9時
・対米ドルでの円安への本邦当局の対応は?
・CPIで市場のリクスバンクの金融政策見通しがどのように変化するか
(欧米市場レビュー)
6日、欧米時間の外為市場では米ドルが軟調に推移。一時米ドル/円は159.298円、米ドル/カナダドルは1.39015カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.28291シンガポールドルへと下落し、ユーロ/米ドルは1.15659ドル、英ポンド/米ドルは1.32629ドル、豪ドル/米ドルは0.69327米ドルへと上昇しました。英国やドイツ、フランスなどがイースターマンデーの祝日で市場参加者が減少するなか、ポジション調整が中心とみられます。
ノルウェークローネは堅調。ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは一時0.97362スウェーデンクローナへと上昇しました。原油価格が堅調に推移したことが、ノルウェークローネにとってのプラス材料になったと考えられます。米WTI原油先物の中心限月5月物は、前営業日比0.87ドル高(0.8%)の1バレル=112.41ドルで取引を終えました。
(本日の相場見通し)
本日は引き続きイラン情勢に目を向ける必要がありそうです。
イラン国営通信は6日、イランは停戦案を拒否すると仲介国のパキスタンを通じて米国に回答したと報じました。米国は3月下旬に停戦に向けて15項目の条件を示していました。
イランはまた、制裁の解除など10項目からなる対案をパキスタンに伝えたとのことです。
米国のトランプ大統領は6日、記者団に対して「イランの提案は重要な一歩だが、十分ではない」と述べました。ホワイトハウスでの会見では「イランは国全体が一夜にして破壊される可能性がある。それは明日(7日)の夜かもしれない」とし「明日午後8時(日本時間8日午前9時)まで(交渉の)猶予を与える。それを過ぎればイランには発電所や橋がなくなる」と語りました。
イラン情勢をめぐりトランプ大統領の発言やメディア報道が新たに出てくれば、市場が反応しそう。仮にイラン情勢への懸念が一段と強まる場合、原油価格に対して上昇圧力が加わるとともに、リスクオフ(リスク回避)が強まると考えられます。原油価格が上昇すればノルウェークローネ/スウェーデンクローナが堅調に推移し、リスクオフが強まれば米ドル高が進むとみられます。
足もとの米ドル高・円安への本邦当局の対応にも注目です。
三村財務官は3月30日に「原油先物市場に加えて、為替市場においても投機的な動きが高まっているとの声が聞こえる」と指摘し、「この状況が続けば、そろそろ断固たる措置も必要になる」と述べました。
片山財務相は4月3日、三村財務官と同様に「原油先物も為替も、投機的な動きが高まっている」との認識を示し、「かねてからも断固たる措置にも言及している。あらゆる方面で万全の対応を取る」と語りました。
仮に本邦当局が為替介入(米ドル売り・円買い介入)に踏み切る、あるいは介入はなくてもその準備段階とみられるレートチェックを実施するなら(その観測が流れるだけでも)、米ドル/円は下落するとみられます。
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スウェーデンの3月CPI(消費者物価指数)速報値が本日発表されます(日本時間16:00)。
CPIの市場予想は、総合が前年比1.2%、住宅ローン金利変動の影響を除外したCPIFが同2.2%。上昇率は総合とCPIFのいずれも前月(それぞれ0.5%と1.7%)から高まり、CPIFはリクスバンク(スウェーデン中銀)のインフレ目標である2%を3カ月ぶりに上回るとみられています。
リクスバンクは25年9月に0.25%の利下げを実施した後、前回26年3月まで4会合連続で政策金利を1.75%に据え置きました。
リクスバンクは前回会合の声明で「政策金利は今後しばらく、現在の水準にとどまると予想される」と改めて表明。ただし、中東での戦争が予測を非常に不透明にしていると指摘し、「状況を注視し、インフレと経済活動の見通し次第では金融政策を調整する」としました。
リクスバンクの次の一手は利上げになると市場は予想しています。CPIが市場予想を上回る結果になれば、リクスバンクによる利上げ観測が高まるとともに、スウェーデンクローナにとってのプラス材料になりそうです。
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