豪中銀は今月追加利上げを行う可能性も!?
2026/03/03 09:11
【ポイント】
・豪中銀総裁は「より迅速な対応が必要かどうかを検討する」と発言
・中東情勢の行方、原油価格は一段と上昇するか、リスクオフはさらに強まるか
(欧米市場レビュー)
2日、欧米時間の外為市場では米ドルが堅調に推移。一時米ドル/円は157.707円、米ドル/カナダドルは1.37142カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.27591シンガポールドルへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.16620ドル、英ポンド/米ドルは1.33152ドル、豪ドル/米ドルは0.70434米ドルへと下落しました。中東情勢の緊迫化を受けてリスクオフ(リスク回避)が強まったことや、米国の2月ISM製造業景況指数が52.4と市場予想の51.7を上回ったことが、米ドルの上昇要因となりました。
ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは一時0.96251スウェーデンクローナへと上昇し、25年6月以来およそ9カ月ぶりの高値をつけました。中東情勢の緊迫化によって原油価格が上昇したことが、ノルウェークローネにとってのプラス材料となりました。
(本日の相場見通し)
RBA(豪中銀)のブロック総裁は本日のシドニーでの講演で、追加利上げを実施するかどうかの判断において「必ずしも(豪州の)1-3月期CPI(消費者物価指数)を待つ必要はない」と述べました。市場では、RBAは4月下旬の1-3月期CPI発表後の次々回5月の会合で追加利上げを行うとの観測があります。
ブロック総裁はまた、「毎回の会合がライブ(政策変更があり得る)」と述べ、次回3月17日の会合に言及したうえで「より迅速な対応が必要かどうかを検討する」と発言。今月追加利上げを行う可能性があることを示しました。
これらの発言を受けて市場では、RBAによる早期の追加利上げ観測が高まるとみられます。その場合には、豪ドル/円や豪ドル/米ドル、豪ドル/NZドルが堅調に推移しそうです。
※豪ドル/米ドルのテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』[豪ドル/米ドル、相場の力を溜め込む時間帯!上値トライとなるか]をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。
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中東情勢には引き続き要注意です。中東情勢がさらに緊迫するようなら、原油価格が一段と上昇して、リスクオフがさらに強まる可能性があります。
原油高が進む場合、産油国の通貨であるカナダドルやノルウェークローネ、メキシコペソにとってプラス材料になりそうです。リスクオフが強まるようなら、米ドルが堅調に推移するとみられます。リスクオフは通常、円高要因になると考えられるものの、昨日は円安に振れました。市場では、原油価格の上昇によって日本の貿易赤字が拡大する可能性が意識されたのかもしれません。
※原油価格については、本日の『ファンダメ・ポイント』[イラン情勢:原油価格は70ドル前後で落ち着くのか]をご覧ください。
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