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エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※2月25日更新

2026/02/25 11:07

宮田レポート(短期アップデート) 260225_miyata.pdf

(おしらせ) 次回のレポート発行は3月3日(火)を予定しています。

[日経平均]
【当面の想定レンジ】 46,000~58,500円

[NYダウ・S&P500] 
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 47,000~50,500ドル
            (S&P500) 6500~7000
[ナスダック]
【当面の想定レンジ】 (ナスダック100) 22,500~26,000
                                   (ナスダック総合) 20,500~24,000
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 140.000~160.000円

[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 95.000~102.000


[日経平均]


【週足 エリオット波動分析】
2025年4月安値(30,792.74円)を起点とするインターミディエイト級第(5)波ラリーは、いつ終わってもおかしくありません。コロナショック以来で最大のリスクオフ局面に備えるべきでしょう。
2月25日には一時58,015円を上回り、史上最高値を更新しました。もっとも、調整スタートは時間の問題とみています。

今週(2月第4週)は25年4月底から46週目です。週次の安値サイクル(安値~安値)は42週±7週(35週~49週)ですから上昇期間は異例の長さです。本来なら、サイクル安値に向けて下げていくべき時間帯に入っています。

コロナショック底(20年3月)からトランプ関税ショック底(25年4月)までの5年間(264週)に、6つの週次安値サイクルが認められ、サイクル高値からサイクル安値の下落率は10%-26%(平均17%)でした。
過去10カ月間にみられた日経平均の反落は、すべて10%未満にとどまっています。

しかし今後1カ月~2カ月内に到来すると想定される調整のスケールは、控えめにみても高値からの下げ率が10%を超えるでしょう。5万8千円水準から調整が始まる場合、3月~4月にかけての日経平均のネット下げ幅は、9860円±4000円(5860円-13860円)に広がる可能性があります。

[TOPIX]
3888(2/12高値)はフィボナッチ・クラスター[3825-3901]内にあります。
昨年4月安値2243を起点に、インターミディエイト級第(5)波が5波構成で展開してきましたが、そのすべては完了した可能性があります。

2月25日に日経平均は最高値を更新しています。しかしTOPIXは高値を更新していません。この「未確認」は重要な天井パターンです。

3746(2/17安値)割れが、トレンド転換最初のシグナルです。続いて2月6日~9日に空いたマド埋め(3699)を果たすと、早々に3507を目指す可能性が高まります。


[日経平均]
昨年11月安値(48,235円)を起点とする上昇は、マイナー級第5波です。
52,655円(2/2安値)からの上昇は、マイナー級第5波における最終波・マイニュート級マルv波に相当します。

そしてこのマルv波中第(iv)波は、2月上旬からトライアングルを形成しました。足元、トライアングルを上放れていますが、それはマルv波中第(v)波と読むことができます。

フィボナッチ比率による第(v)波目標レンジは、近いところで[58,182円-58,446円]。目先的にもピークアウトの可能性があります。

2月10日の日経平均総合かい離(※)は48.62%に広がりました。これは昨年10月31日の57.7%に次ぐもので、過去を振りかえっても稀な「超過熱」ぶりです。引き続き上がり過ぎの反動に要注意です。
※日経平均と三種の移動平均線 (25日MA、75日MA、200日MA)からのかい離合計。

56,135円(2/17安値)割れが最初の弱気トリガーです。さらに2月6日-9日のマド[54,253円-55,018円]を埋めると、プライマリー第➃波に入った可能性が高いでしょう。

[予想PER別の日経平均水準]
2月24日の日経平均予想PERは20.23倍、予想EPSは2833円(過去最高水準)。     


[日経平均総合かい離] 39.9%(2月24日)



[NYダウ・S&P500] 

【NYダウ 日足エリオット波動分析】 
2025年11月安値(45,728ドル)からの上昇は、25年4月以来の上昇第(5)波における最終波・第5波とカウントされます。

2月10日に一時50,512ドルへ上昇しましたが、このときのNYダウ最高値更新の動きに、S&P500(高値を付けたのは1月28日)、ナスダック(25年10月29日が高値)などは追随できていません。このような「未確認」は、米国株相場の天井到来を暗示します。

2月23日に一時48,731ドルまで下げました。高値からの下げ幅(1781ドル)は過去3カ月間でもっとも大きく、上昇トレンドの変調を示しています。

48,428ドル(1/20安値)を下回ると─このときNYダウは年初来安値を更新します─本格的リスクオフ局面の到来を告げるものとなるでしょう。

【S&P500日足 エリオット波動分析】 
6521(11/21安値)からの「エンディング・ダイアゴナル」は、7002(1/28高値)を以て完成した可能性が高い、とみています。

1月20日安値(6789)⇒2月5日安値(6780)⇒2月17日安値(6775)という風に、この1カ月のパターンは弱気型です。2月17日から足元まで反発が試みられているものの、今のところ戻りの限界は、ほぼダイアゴナル下辺レベルにとどまっています。以前はサポートラインだった水準に、今はレジスタンスを受けている格好です。

近々S&P500は、ダイアゴナル始点(6521)へ速やかに下落する展開が想定されます。その後も弱い基調が続くことでしょう。

ただし7002を上回る場合は代替波動カウントを検討します。


[ダウ輸送株平均] 第4波「保ち合い相場」が展開するか


[マグニフィセント7] ネックラインを割り込みつつある




[ナスダック]


【ナスダック100 月足・週足 エリオット波動分析】
2002年10月底から進行してきたサイクル級の上昇トレンドは、その全行程を終えた可能性があります。2022年10月からのプライマリー級の第➄波による上昇は、25年4月よりインターミディエイト級第(5)波にあり、それは26,182(10/29高値)を以て終わった可能性が高まっています。

米株相場は2026年前半に、本格リスクオフ局面を迎えるでしょう。

【ナスダック100 時間足 エリオット波動分析】
昨年10月高値(26,182)と今年1月高値(26,165)、これらは3カ月越しのダブル・トップです。
波動カウント的に、1月高値(26,165)からマルiii波による急落局面が進行中と思われます。

24,387円(2/17安値)を以て、マルiii波中第(i)波の下げは終わり、足元は第(ii)波によるリバウンドです。フィボナッチ比率からの第(ii)波想定レンジは[25,066-25,486]です。2月20日に一時25,077まで上昇しており、最小限の戻りははたしました。

24,387を割ると、マルiii波中第(iii)波「サード・オブ・サード」による下げに入ったことになります。それは昨年11月安値23,854も早々に下回り、さらには今後数週間タームで、[22,500](昨年4月からの上昇の38.2%押し水準)に達してもおかしくありません。


[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】 
16年半サイクルによれば、米ドル/円(ドル/円)は2028年4月頃まで「円高の時間帯」が続きます。この時間帯においてドル/円の上値は抑えられるでしょう。筆者は28年4月頃までのどこかの時点で、1ドル=125円~120円へのドル安・円高になる可能性をみています。

日米実質金利差から導かれるドル/円の水準は、現在1ドル=137円-138円です。足元の日本円は金利差からみた妥当な水準よりも極端な過小評価が続いています。
さらには、日本が「金利ある世界」に入った一方で、実質実効円レートは今なお史上最安値圏にあります。

このような「超円安」を筆者は「円安バブル」とみており、それは今後いつ弾けてもおかしくありません。実際のところ、円安バブル崩壊は足元から始まるかもしれません。

ちなみに「失われた20年≒金利なき世界」では、円売りで調達した資金を様々なアセットに投資する円キャリー取引(※)が世界の潮流でした。しかし「金利ある世界」では、円キャリー取引の巻き戻し(円買い戻し)が進むと共に、市場ボラティリティが急上昇するリスクに留意すべきでしょう。

(※)BIS(国際決済銀行)によると世界の円キャリー取引規模は40兆円程度とされます。

【週足 エリオット波動分析】 
24年9月安値(139.565円)からの第2波によるリバウンドは終わり、第3波によるドル安・円高がスタートした可能性が高い、とみられます。

週次MACDは25年6月下旬に買い(B)となり、そのままドル/円の買い持ちが続いてきましたが、1月最終週に売りシグナル(S)が点灯し、半年ぶりの弱気転換となっています。

市場価格は第3波で強く・大きく動きます。足元のドル安・円高が第3波なら、じり安の展開は考えにくい上に、次が「サード・オブ・サード」のドル安トレンドということを考慮すると、今後2~3カ月という短期間に140円処へ急落する展開もあり得ます。

【日足 エリオット波動分析】 
159.405円(1/14)を起点に、持続的なドル/円下落トレンドが進行中とみています。

151.994円(1/27)からの第ii波リバウンドが既に終わったとすれば、短期的にも200日MA(150.940円)を試すでしょう。

あるいは、第ii波が「ダブル・ジグザグ」であれば、当面は158円処へ上昇する動きがあるでしょう。それを以て第ii波は完成をみるでしょう。

目先的にも円高は再開するのか、それとも少し間を置いてからのことなのか、タイミングは読み切れません。しかし円高基調自体は続き、今後数カ月内にはフィボナッチ比率のレンジ[149.640円-147.337円]を打診するでしょう。

金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[136.974円]です。


投機筋は6週ぶりに円買い持ちに転じる (2026年2月17日時点)
IMM通貨先物市場における投機筋(非商業部門)は、前週の15.6億ドルの円売り持ちから10.4億ドルの円買い持ちとなりました。円買い持ちとなるのは6週ぶりです。



[ドルインデックス(ドル指数)]


【エリオット波動分析】 
25年1月からのドル安(C波)が展開中とみています。先々C波のスケールは、22年9月~23年7月のドル安A波を凌駕し、A波の1.618倍~2.618倍に拡大する可能性があります。

95.551(1/27安値)からの第ii波リバウンドは、98.078(2/20)で終わったかもしれません。
そうであれば、短期的にもドル安が再開し、早々に95.551を下回るでしょう。

その反面、今後も反発基調が継続し一時的にも99.492(1/15)を上回ると、昨年11月からのドル安は三波構成になってしまいます。そうなると現行のドル安シナリオは撤回され、別のシナリオ(中長期のドル高)を検討する必要があります。



エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。

宮田直彦

執筆者プロフィール

宮田直彦(ミヤタナオヒコ)

チーフ・テクニカルアナリスト、マネースクエアアカデミア学長

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