ブルー・アウルが一部ファンド解約停止、「炭鉱のカナリア」か?
2026/02/20 08:11
【ポイント】
・個人投資家向けのプライベート・クレジット・ファンドの解約を制限
・ブルー・アウル・キャピタル株は一時10%下落
・リーマン・ショック前年のパリバ・ショックと類似?
・プライベート・クレジット市場の動向にも要注意⁉
米大手ファンドのブルー・アウル・キャピタルが18日、個人投資家向けプライベート・クレジット・ファンドの解約を停止すると発表しました。解約による急速な資金流出を食い止めるためとのこと。

プライベート・クレジット市場とは
プライベート・クレジットは、銀行等を経由せずにファンドが直接的に融資したり、社債を購入したりして企業に資金を提出するもの。柔軟性・迅速性に優れ、投資家にとっても高い利回りが期待できる一方で、透明性や流動性が低いとの欠点があります。プライベート・クレジット市場は急拡大しており、市場規模は2兆ドル前後とされているようです。
ブルー・アウルが運用する「OBDC II」は非上場でBDC(ビジネス・ディベロップメント・カンパニー=事業開発会社)と呼ばれるもので、四半期ごとに解約を受け付けていました。
ファースト・ブランズの破綻
プライベート・クレジット市場では、昨秋にファースト・ブランズ・グループ(FBG)の破綻が注目を集めました。FBGは市販自動車部品の大手サプライヤーで、プライベート・クレジットを活用して業容を拡大していましたが、不正会計や簿外債務が発覚して、破たんしました。
パリバ・ショック
今回は資金の出し手が困難に直面したという点で、07年8月「パリバ・ショック」と類似しています。パリバ・ショックは、フランス大手金融機関BNPパリバが、米住宅サブプライムローンに特化したファンドの解約を停止し、市場を動揺させました。その約1年後に発生した「リーマン・ショック」の前触れだったと指摘されています。
炭鉱のカナリアか
ブルー・アウル(青いフクロウ)の解約停止は、パリバ・ショックと同様に大きなショックを告げる「炭鉱のカナリア」となるのでしょうか。ブルー・アウルの「OBDC II」は投資先としてソフトウェア関連の比重が大きく、アンソロピック台頭のあおりを受けたという特殊性はあるかもしれません。ただ、プライベート・クレジット市場は、急成長してきただけにその歪(ひず)みが全般的なリスク選好ムードのなかで隠れていた可能性もあります。それが表面化したとすれば、他にも類例はありそうです。今後、新たな展開があるかどうか要注意でしょう。
・個人投資家向けのプライベート・クレジット・ファンドの解約を制限
・ブルー・アウル・キャピタル株は一時10%下落
・リーマン・ショック前年のパリバ・ショックと類似?
・プライベート・クレジット市場の動向にも要注意⁉
米大手ファンドのブルー・アウル・キャピタルが18日、個人投資家向けプライベート・クレジット・ファンドの解約を停止すると発表しました。解約による急速な資金流出を食い止めるためとのこと。

プライベート・クレジット市場とは
プライベート・クレジットは、銀行等を経由せずにファンドが直接的に融資したり、社債を購入したりして企業に資金を提出するもの。柔軟性・迅速性に優れ、投資家にとっても高い利回りが期待できる一方で、透明性や流動性が低いとの欠点があります。プライベート・クレジット市場は急拡大しており、市場規模は2兆ドル前後とされているようです。
ブルー・アウルが運用する「OBDC II」は非上場でBDC(ビジネス・ディベロップメント・カンパニー=事業開発会社)と呼ばれるもので、四半期ごとに解約を受け付けていました。
ファースト・ブランズの破綻
プライベート・クレジット市場では、昨秋にファースト・ブランズ・グループ(FBG)の破綻が注目を集めました。FBGは市販自動車部品の大手サプライヤーで、プライベート・クレジットを活用して業容を拡大していましたが、不正会計や簿外債務が発覚して、破たんしました。
パリバ・ショック
今回は資金の出し手が困難に直面したという点で、07年8月「パリバ・ショック」と類似しています。パリバ・ショックは、フランス大手金融機関BNPパリバが、米住宅サブプライムローンに特化したファンドの解約を停止し、市場を動揺させました。その約1年後に発生した「リーマン・ショック」の前触れだったと指摘されています。
炭鉱のカナリアか
ブルー・アウル(青いフクロウ)の解約停止は、パリバ・ショックと同様に大きなショックを告げる「炭鉱のカナリア」となるのでしょうか。ブルー・アウルの「OBDC II」は投資先としてソフトウェア関連の比重が大きく、アンソロピック台頭のあおりを受けたという特殊性はあるかもしれません。ただ、プライベート・クレジット市場は、急成長してきただけにその歪(ひず)みが全般的なリスク選好ムードのなかで隠れていた可能性もあります。それが表面化したとすれば、他にも類例はありそうです。今後、新たな展開があるかどうか要注意でしょう。
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