米国とカナダの経済指標が相場材料に!?
2026/02/17 08:40
【ポイント】
・カナダCPIで市場のBOC金融政策見通しがどのように変化するか
・米NY連銀製造業景気指数でFRBによる追加利下げ観測が高まるか
(欧米市場レビュー)
16日、欧米時間の外為市場では円が軟調に推移。一時米ドル/円は153.589円、ユーロ/円は182.235円、豪ドル/円は108.847円、NZドル/円は92.793円へと上昇しました。日本時間同日午前8時50分に発表された日本の25年10-12月期GDP(国内総生産)速報値が前期比年率換算0.2%と、市場予想の1.6%を下回ったことが円の重石となりました。
(本日の相場見通し)
本日は、カナダの1月CPI(消費者物価指数)が発表されます(日本時間22:30)。その結果にカナダドルが反応しそうです。
CPIの市場予想は総合が前年比2.4%、コアインフレ率の中央値とトリム値がそれぞれ同2.5%と2.6%。上昇率は、総合と中央値が前月と同じになり、トリム値は前月の2.7%から鈍化するとみられています。BOC(カナダ中銀)のインフレ目標レンジは1~3%(中間値は2%)です。
BOCは、前回1月28日の政策会合で政策金利を2.25%に据え置くことを決定。マックレム総裁は会合後の会見で「現在の政策金利は引き続き適切」との認識を示しました。ただし、「不確実性が高まっており、我々はリスクを注視している」とし、「(経済・物価の)見通しが変化すれば、我々は対応する用意がある」とも述べました。
市場では、BOCによる利下げは打ち止めで、政策金利は少なくとも12月末まで据え置かれるとの見方が優勢です。CPIが市場予想を上回る結果になれば、その見方が強まるとともに、カナダドルが堅調に推移すると考えられます。
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米国の2月NY連銀製造業景気指数が本日発表されます(日本時間22:30)。市場予想は6.2と、前月の7.7から低下するものの、業況判断の分かれ目であるゼロは2カ月連続で上回るとみられています。
市場では、FRB(米連邦準備制度理事会)は6月に追加利下げを行うとの見方が有力です。CMEのFedWatchツールに基づくと、16日時点で市場が織り込む利下げ確率は、次回3月17-18日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で約8%、4月28-29日までで約3割、6月16-17日までで約7割です。なお、パウエルFRB議長の任期は5月15日まで。6月のFOMCからは新たな議長のもとで開かれる予定で、トランプ大統領はパウエル議長の後任候補としてウォーシュ元FRB理事を指名しています。
NY連銀製造業景気指数が市場予想からかい離する結果になれば、FRBの先行きの金融政策に対する市場の見方が変化する可能性があります。FRBによる追加利下げ観測が高まる場合、米ドル/円や米ドル/シンガポールドルは軟調に推移し、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドルは堅調に推移しそう。米ドル/シンガポールドルは引き続き1月28日安値の1.25878シンガポールドルが目先の下値メドです。
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