メキシコ中銀は利下げをいったん停止!
2026/02/06 09:08
【ポイント】
・カナダ雇用時計で市場のBOC金融政策見通しがどのように変化するか
・メキシコ中銀はインフレ見通しを上方修正
・ただし、メキシコ中銀は今後再び利下げする可能性も!?
・衆院選の結果次第では、外為市場などは9日に大きく変動する可能性があり要注意
(欧米市場レビュー)
5日、欧米時間の外為市場では英ポンドが軟調に推移。一時英ポンド/円は213.251円、英ポンド/米ドルは1.35185ドルへと下落し、ユーロ/英ポンドは0.87157ポンドへと上昇しました。BOE(英中銀)は市場予想どおり政策金利を3.75%に据え置くことを決定。ただ、据え置きの決定は5対4の僅差で、決定に反対した4人のメンバーは利下げすることを支持し、そのことが英ポンドに対する下押し圧力となりました。
ECB(欧州中銀)とBOM(メキシコ中銀)はそれぞれ政策会合を開き、いずれも政策金利を据え置くことを決定しました(*BOM会合については後述)。
※BOEとECBの会合については、本日の『ファンダメ・ポイント』[ECBは利下げに含み⁉ BOEは3月にも利下げへ]にて詳しく解説していますので、ご覧ください。
(本日の相場見通し)
8日に衆院選の投開票が行われます。その結果次第では、外為市場や株式市場、債券市場は9日(月)に大きく変動する可能性があるため注意が必要です。
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本日は、カナダの1月雇用統計が発表されます(日本時間22:30)。その結果が相場材料になりそうです。
雇用統計の市場予想は、失業率が6.8%、雇用者数が前月比0.70万人増。失業率は前月と同じになり、雇用者数は前月の0.82万人から伸びが鈍化するとみられています。
BOC(カナダ中銀)は25年10月に利下げを実施し、その後12月と26年1月と2会合連続で政策金利を2.25%に据え置きました。マックレム総裁は前回1月の会合後の会見で、カナダ経済がBOCの見通しに沿って推移するなら「現在の政策金利は引き続き適切だ」と述べました。
市場では、BOCの利下げサイクルは終了し、政策金利は少なくとも26年末まで据え置かれるとの見方が優勢です。本日発表のカナダの雇用統計が市場予想よりも強い結果になれば、その見方が強まるとともにカナダドルが堅調に推移しそうです。
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スウェーデンの1月CPI(消費者物価指数)速報値が本日発表されます(日本時間16:00)。
CPIの市場予想は、総合が前年比0.6%、住宅ローン金利変動の影響を除外したCPIFが同2.1%。上昇率は総合が前月の0.3%から高まる一方、CPIFは前月と同じになるとみられています。リクスバンク(スウェーデン中銀)は、CPIF上昇率2%をインフレ目標としています。
CPIが市場予想からかい離する結果になれば、スウェーデンクローナが反応しそう。市場予想を上回る結果になれば、スウェーデンクローナが堅調に推移して、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは下値を試す展開になる可能性があります。
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BOM(メキシコ中銀)は5日に政策会合を開き、政策金利を7.00%に据え置くことを決定しました。BOMは前回25年12月まで13会合連続で利下げを行っており、政策金利を据え置いたのは24年6月以来です。政策金利を据え置くとの決定は、5人の政策メンバー全員一致でした。
BOMは声明で今回の決定について「インフレ見通しに基づき、利下げサイクルを一時停止することが適切だと判断した」と説明しました。
BOMはインフレ見通しを上方修正。CPI総合とCPIコアのいずれも、目標とする3%に到達する時期は27年第2四半期(4-6月期)になるとの見通しを示し、25年12月時点の26年第3四半期(7-9月期)から3四半期後ズレさせました。 BOMはインフレ見通しの上方修正について「財政再建によって予想される影響を組み込んだ」と説明。「ただし、財政再建の包括的な評価には追加情報が必要だ」と付け加えました。
メキシコは26年1月から、中国などFTA(自由貿易協定)を結んでいない国からの 輸入品(1,463品目)に対する関税率を最高50%に引き上げました。また、たばこや清涼飲料の税率も引き上げました。
BOMは先行きの金融政策について「追加の政策金利調整を検討する」と表明。今後再び利下げが行われる可能性がありそうです。BOMの次回会合は3月26日に開かれます。
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