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グリーンランド問題:米国領土拡大の歴史

2026/01/22 08:01

※米最高裁は21日、クックFRB理事解任に関する審理を行いました。判事らは、解任がFRBの独立性を阻害し、金融市場に悪影響を与えかねないとして懸念を表明しました。一方で、判事らが本件に関わる重要な憲法問題を断定的に解決することに消極的だとみる報道もあります。最高裁は7月までに判断を示す見通しとのことです。

【ポイント】
・トランプ大統領は引き続きグリーンランド領有を主張も・・
・「武力行使はなし」、「将来的な合意の枠組みを構築」
・欧州8カ国に対する10%関税を見送り
・NATO事務総長と構築した合意が何を指すのか不明

トランプ大統領は21日、世界経済フォーラム(ダボス会議)で演説し、改めてグリーンランドを領有する意向を示しました。一方で、武力行使は「必要ない、やらない」と明言。その後に、ルッテNATO(北大西洋条約機構)事務総長と会談し、「グリーンランド、北極圏全体に関する将来の合意の枠組みを構築した」とSNSで発信。さらに、2月1日に発効予定だった欧州8カ国に対する10%関税を見送ると発表しました。

もっとも、「将来の合意の枠組み」について詳細は明らかになっていません。トランプ大統領が拘泥するグリーンランドの米国領有が何らかの形で含まれるのかも不明です。「武力行使はない」や「将来の合意の枠組みを構築」「関税見送り」といった報道で市場には一定の安心感が漂っています。しかし、本件が今後どんな形で決着するのか、その過程でいかなるイベントが起こり得るのか、予断を許しません。

米国の領土拡大の歴史
米国は1776年の建国(英国からの独立)以来、領土を拡大してきた歴史があります。以下に概観しておきましょう(生成AIに一部を調べてもらいました)。

1492年 コロンブスが新大陸発見
1620年 ピルグリム・ファーザーズ上陸
1776年7月4日 独立宣言(13植民地のみで約50万平方キロ)
1783年 パリ条約で正式に独立(ミシシッピ川以東を獲得、約220万平方キロ)
1803年~ ルイジアナやフロリダの購入、テキサス併合、カリフォルニア獲得など
1867年 ロシアからアラスカ購入
1898年 ハワイ併合、フィリピン、グアム、プエルトリコ獲得(フィリピンは1946年に独立)
1917年 バージン諸島購入(デンマークから!)

現在:50州(本土48州+アラスカ+ハワイ)+海外自治領(プエルトリコ、グアム、米領バージン諸島、北マリアナ諸島など)。50州の領土は約983万平方キロ
西田明弘

執筆者プロフィール

西田明弘(ニシダアキヒロ)

チーフエコノミスト

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