中銀デーのレビュー:BOEは利下げ、ECBは据え置き、その他は・・?
2025/12/19 08:10
【ポイント】
・リクス、ノルゲ、ECBは据え置き、BOEは利下げを決定
・ノルゲとBOEの次の一手は追加利下げ、リクスとECBは利上げ模索!?
18日、リクスバンクからBOM(メキシコ中銀)まで、年内最後の政策会合の結果が出ました(残るは19日の日銀のみ)。
リクスバンク(スウェーデン) 据え置き 打ち止め示唆 26年秋に利上げ?
ノルゲバンク(ノルウェー) 据え置き 追加利下げを視野に!?
BOE(英国) 利下げ 追加利下げに慎重!?
ECB(ユーロ圏) 据え置き 打ち止め示唆 利上げ模索も?
BOM(メキシコ) 利下げ
19日
12:00頃 BOJ(日本) 利上げがほぼ確実!?
BOE:26年の利下げ余地は限定的⁉
票決は5対4で今回も僅差。前回は5対4で据え置きでした。ベイリー総裁は声明で、「政策金利はゆっくりと低下する方向にあるが、利下げをするほどに一層際どい判断になる」と述べました。また、総裁は、政策金利は引き続き景気抑制的だと考えているが、中立水準に接近するにつれて利下げ余地は限定的になるとの見解も示しました。
18日時点のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、市場は26年4月あるいは6月までの利下げを確実視しているものの、同年11月までの追加利下げはほぼ五分五分とみているようです。
ECB:次の一手は利上げ?
ECBの据え置き決定は全会一致だったようです。ラガルド総裁は会見で「利下げも利上げも議論されなかった」と明かしました。ラガルド総裁は会合ごとに判断すると述べたものの、関係者によれば、最新の経済・物価見通しを前提として利下げサイクルは終了したとの考えが共有されているようです。
18日時点のOISに基づけば、ECBが26年中に利下げする確率を市場は1割未満とみています。そして、同年9月以降はわずかながら利上げが織り込まれています。
リクスバンク:打ち止めから利上げへ?
リクスバンクは声明で「政策金利1.75%での据え置きを決定し、当分の間(some time to come)、その水準にとどまると予想している」と表明しました。リクスバンクが公開した政策金利予想では、政策金利は26年7-9月期まで1.75%にとどまり、同年10-12月期から少しずつ上昇する(利上げ開始)との見通しです。
ノルゲバンク:追加利下げは26年春ごろ?
ノルゲバンクは政策金利を4.00%に据え置き。声明では「経済情勢が現在想定している通りに展開すれば、今後1年のうちに政策金利は引き下げられる」と表明されました。
18日時点のOISに基づけば、26年5月までに利下げが実施される確率を市場は五分五分とみているようです。
市場の反応
ユーロと英ポンドは、ECBとBOE(英中銀)の結果を受けてそれぞれに対米ドルで上昇しました。ユーロ/英ポンドは下落後に小反発しました。スウェーデンクローナ(SEK)は対米ドルでリクスバンクの結果を受けて小反発したものの、その後に下落。ノルウェークローネ(NOK)はノルゲバンクの結果判明前後に対米ドルで上昇したものの、すぐに下落。NOK/SEKはリクスバンクの結果で下落し、30分後のノルゲバンクの結果を受けて反発。その後も堅調でした。
・リクス、ノルゲ、ECBは据え置き、BOEは利下げを決定
・ノルゲとBOEの次の一手は追加利下げ、リクスとECBは利上げ模索!?
18日、リクスバンクからBOM(メキシコ中銀)まで、年内最後の政策会合の結果が出ました(残るは19日の日銀のみ)。
リクスバンク(スウェーデン) 据え置き 打ち止め示唆 26年秋に利上げ?
ノルゲバンク(ノルウェー) 据え置き 追加利下げを視野に!?
BOE(英国) 利下げ 追加利下げに慎重!?
ECB(ユーロ圏) 据え置き 打ち止め示唆 利上げ模索も?
BOM(メキシコ) 利下げ
19日
12:00頃 BOJ(日本) 利上げがほぼ確実!?
BOE:26年の利下げ余地は限定的⁉
票決は5対4で今回も僅差。前回は5対4で据え置きでした。ベイリー総裁は声明で、「政策金利はゆっくりと低下する方向にあるが、利下げをするほどに一層際どい判断になる」と述べました。また、総裁は、政策金利は引き続き景気抑制的だと考えているが、中立水準に接近するにつれて利下げ余地は限定的になるとの見解も示しました。
18日時点のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、市場は26年4月あるいは6月までの利下げを確実視しているものの、同年11月までの追加利下げはほぼ五分五分とみているようです。
ECB:次の一手は利上げ?
ECBの据え置き決定は全会一致だったようです。ラガルド総裁は会見で「利下げも利上げも議論されなかった」と明かしました。ラガルド総裁は会合ごとに判断すると述べたものの、関係者によれば、最新の経済・物価見通しを前提として利下げサイクルは終了したとの考えが共有されているようです。
18日時点のOISに基づけば、ECBが26年中に利下げする確率を市場は1割未満とみています。そして、同年9月以降はわずかながら利上げが織り込まれています。
リクスバンク:打ち止めから利上げへ?
リクスバンクは声明で「政策金利1.75%での据え置きを決定し、当分の間(some time to come)、その水準にとどまると予想している」と表明しました。リクスバンクが公開した政策金利予想では、政策金利は26年7-9月期まで1.75%にとどまり、同年10-12月期から少しずつ上昇する(利上げ開始)との見通しです。
ノルゲバンク:追加利下げは26年春ごろ?
ノルゲバンクは政策金利を4.00%に据え置き。声明では「経済情勢が現在想定している通りに展開すれば、今後1年のうちに政策金利は引き下げられる」と表明されました。
18日時点のOISに基づけば、26年5月までに利下げが実施される確率を市場は五分五分とみているようです。
市場の反応
ユーロと英ポンドは、ECBとBOE(英中銀)の結果を受けてそれぞれに対米ドルで上昇しました。ユーロ/英ポンドは下落後に小反発しました。スウェーデンクローナ(SEK)は対米ドルでリクスバンクの結果を受けて小反発したものの、その後に下落。ノルウェークローネ(NOK)はノルゲバンクの結果判明前後に対米ドルで上昇したものの、すぐに下落。NOK/SEKはリクスバンクの結果で下落し、30分後のノルゲバンクの結果を受けて反発。その後も堅調でした。
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