賃上げ見通しで利上げにGO!
2025/12/16 07:30
【ポイント】
・日銀調査によると26年度は前年並みの高い賃上げ見通し
・12月大企業製造業の景況感は3期連続で改善
・19日の日銀会合での利上げはほぼ確実。追加利上げのヒントは?
日銀の調査統計局は15日、「2026年度賃上げスタンスの動向(12月初時点)」を発表しました。本店および全国32支店で12月3日までに情報収集を行った結果、25年度を「上回る」との回答が2支店、「下回る」が2支店あり、大半(本店および28支店)が「25年度から横ばい」とのことでした。

厚生労働省が8月に公表した「2025年民間主要企業春季賃上げ要求・妥結状況」によると、平均賃上げ率は5.52%(24年は5.33%)と2年連続で5%台を記録しました。26年度も5%前後の賃上げが見込めるとすれば、日銀は19日の金融政策決定会合で0.25%の利上げを決定しそうです。
日銀が同じく15日に発表した12月の企業短期経済観測調査(短観)では、大企業製造業の景況判断指数がプラス15と3四半期連続で改善。そのことも19日の利上げを後押ししそうです。

そして、金融政策の正常化を進めるという観点から、19日の会合および植田総裁の記者会見では次の利上げについても何らかのヒントが出されるかもしれません。
15日時点のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、市場は19日の0.25%利上げを95%の確率で織り込んでおり、追加利上げを26年6月までで5割強、同10月までで完全に織り込んでいます。
・日銀調査によると26年度は前年並みの高い賃上げ見通し
・12月大企業製造業の景況感は3期連続で改善
・19日の日銀会合での利上げはほぼ確実。追加利上げのヒントは?
日銀の調査統計局は15日、「2026年度賃上げスタンスの動向(12月初時点)」を発表しました。本店および全国32支店で12月3日までに情報収集を行った結果、25年度を「上回る」との回答が2支店、「下回る」が2支店あり、大半(本店および28支店)が「25年度から横ばい」とのことでした。

厚生労働省が8月に公表した「2025年民間主要企業春季賃上げ要求・妥結状況」によると、平均賃上げ率は5.52%(24年は5.33%)と2年連続で5%台を記録しました。26年度も5%前後の賃上げが見込めるとすれば、日銀は19日の金融政策決定会合で0.25%の利上げを決定しそうです。
日銀が同じく15日に発表した12月の企業短期経済観測調査(短観)では、大企業製造業の景況判断指数がプラス15と3四半期連続で改善。そのことも19日の利上げを後押ししそうです。

そして、金融政策の正常化を進めるという観点から、19日の会合および植田総裁の記者会見では次の利上げについても何らかのヒントが出されるかもしれません。
15日時点のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、市場は19日の0.25%利上げを95%の確率で織り込んでおり、追加利上げを26年6月までで5割強、同10月までで完全に織り込んでいます。
- 当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
- 当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
- 当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。
- 相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。
