米経済指標や豪GDPに市場が反応しそう
2025/12/03 08:21
【ポイント】
・米経済指標でFRBによる利下げ観測が一段と高まるか
・豪GDPで市場のRBA金融政策見通しがどのように変化するか
(欧米市場レビュー)
2日、欧米時間の外為市場では円が軟調に推移。一時米ドル/円は156.132円、ユーロ/円は181.296円、豪ドル/円は102.449円、NZドル/円は89.497円へと上昇しました。植田日銀総裁が18-19日の金融政策決定会合について利上げの是非を検討したいと述べたことを受け、前日に円は堅調に推移しました。ポジション調整が中心とみられます。
トランプ米大統領は、次期FRB(米連邦準備制度理事会)議長の候補を26年初めに発表すると述べました。現在のパウエル議長の任期は26年5月15日までです。市場では、利下げに積極的とされるハセットNEC(米国家経済会議)委員長が次期議長の最有力候補とみられています。
(本日の相場見通し)
本日は、米国の11月ADP雇用統計や11月ISM非製造業景況指数が発表されます(それぞれ日本時間22:15と24:00)。それらの結果に市場が反応しそうです。
市場予想は以下のとおり。( )は前月の実績です。
・ADP雇用統計(前月比):1.0万人増(4.2万人増)
・ISM非製造業景況指数:52.1(52.4)
ADP雇用統計は前月から雇用の増加ペースが鈍化し、ISM非製造業景況指数は業況判断の分かれ目である50を上回るものの前月から低下するとみられています。
ADP雇用統計などが市場予想を下回る結果になれば、次回12月9-10日のFOMC(米連邦公開市場委員会)での利下げ観測が補強されるとともに、その後の追加利下げ観測が高まる可能性があります。その場合には米ドルが軟調に推移して、米ドル/円や米ドル/カナダドル、米ドル/シンガポールドルには下落圧力が、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドルには上昇圧力が加わると考えられます。米ドル/シンガポールドルは、10月1日安値の1.28609シンガポールドルが目先の下値メドです。
※米ドル/シンガポールドルのテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』[ドルシンガ、足もとでの注目ポイントは?]をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。
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豪州の7-9月期GDP(国内総生産)が本日発表されます(日本時間09:30)。市場予想は前期比0.7%、前年比2.2%。成長率は前期(それぞれ0.6%と1.8%)から高まるとみられています。
豪州の10月CPI(消費者物価指数)は総合が前年比3.8%、トリム平均値が同3.3%と、上昇率はいずれも前月(3.6%と3.2%)から加速し、RBA(豪中銀)のインフレ目標である2~3%をさらに上振れました。市場ではRBAによる利下げは打ち止めとみられており、一部で26年終盤に利上げに転じるとの観測も浮上しています。
GDPが市場予想を上回る結果になれば、利下げ打ち止め観測が補強されるとともに、先行きの利上げ観測が高まるかもしれません。その場合には豪ドルが堅調に推移しそうです。
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