【速報】RBNZ会合の結果発表後、NZドルが急落

【ポイント】
・会合では、より大幅な利下げも検討
・政策メンバーの意見が割れて投票が行われた結果、0.25％利下げすることを決定
・RBNZ（NZ中銀）は政策金利見通しを下方修正

RBNZ（NZ中銀）は本日政策会合を開き、0.25％の利下げを行うことを決定。政策金利を3.25％から3.00％へと引き下げました。

0.25％の利下げは市場予想どおりの結果だったものの、会合の結果発表後にNZドルが急落しました。

会合では、より大幅な0.50％の利下げを行うことも検討されたほか、政策メンバーの意見が割れて投票（※）が実施されました。6人の政策メンバーのうち、4人は0.25％の利下げに賛成し、2人は0.50％の利下げを支持しました。RBNZによる政策金利見通しでは、今回の利下げサイクルの最終到達点が5月時点の2.85％から2.55％へと下方修正されました。それらがNZドル急落の主な要因と考えられます。

（※）23年6月にRBNZとNZ政府が合意した金融政策の運営方針では、「NZ中銀は政策決定においてコンセンサスの形成に重点を置くべき。コンセンサスが得られない場合は、政策メンバーによる投票を行う選択肢もある」とされました。RBNZの場合、投票が行われるのは稀です。今回の利下げサイクルで投票が行われたのは25年5月以来2回目です。

RBNZの政策金利見通しは以下のとおり。政策金利は今回の利下げによって3.00％になったため、仮に1回の利下げ幅を0.25％とすると、RBNZはあと2回の利下げを想定していると解釈できます。