米FOMCは9月利下げへ⁉ 今週はCPIや小売売上高に注目!
2025/08/12 07:47
【ポイント】
・7月雇用統計の軟調を受けて利下げの機運高まる⁉
・市場は9月FOMCでの0.25%利下げを9割近く織り込み
・今後の経済指標に要注目(まずは今週のCPIや小売売上高)
米FOMC内部で利下げに向けた機運が高まっているようです。きっかけは7月雇用統計が過去の改定も含めて非常に弱かったことです。米労働市場は転換点を迎えると急速に悪化する傾向があるため、予防的な意味も含めて利下げを検討すべきとの考えが広がっているようです。
■8月2日付け「米雇用統計:NFPは急失速! パウエル議長が失業率を重視する訳⁉」をご覧ください。
前回のFOMC(7/29-30)や7月雇用統計(8/1)以降の発言をみると、「ハト派的」なものが増えています。前回FOMCで利下げを支持したボウマン副議長やウォラー理事の他にも、労働市場の悪化を理由に利下げを検討すべきと発言するFOMC参加者が増えているようです。ボウマン副議長は9日の講演で、年内に3回の利下げが適切と、一段と積極的な発言をしています。最近の発言のなかで、物価を理由に据え置きが適切との考えを示したのは、セントルイス連銀のムサレム総裁ぐらいです。

11日時点のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、市場は次回FOMC(9/16-17)での0.25%利下げを9割近い確率で織り込んでいます。雇用統計発表前は4割弱の確率でした。

もっとも、次回FOMCまでには8月雇用統計を含めて多くの経済指標が発表されます。それらによってFOMC参加者がどう考えるか、市場の観測はどう変化するでしょうか。まずは12日の7月CPI(関税の影響は?)や15日の同小売売上高(弱い雇用の影響は?)などが注目されます。
・7月雇用統計の軟調を受けて利下げの機運高まる⁉
・市場は9月FOMCでの0.25%利下げを9割近く織り込み
・今後の経済指標に要注目(まずは今週のCPIや小売売上高)
米FOMC内部で利下げに向けた機運が高まっているようです。きっかけは7月雇用統計が過去の改定も含めて非常に弱かったことです。米労働市場は転換点を迎えると急速に悪化する傾向があるため、予防的な意味も含めて利下げを検討すべきとの考えが広がっているようです。
■8月2日付け「米雇用統計:NFPは急失速! パウエル議長が失業率を重視する訳⁉」をご覧ください。
前回のFOMC(7/29-30)や7月雇用統計(8/1)以降の発言をみると、「ハト派的」なものが増えています。前回FOMCで利下げを支持したボウマン副議長やウォラー理事の他にも、労働市場の悪化を理由に利下げを検討すべきと発言するFOMC参加者が増えているようです。ボウマン副議長は9日の講演で、年内に3回の利下げが適切と、一段と積極的な発言をしています。最近の発言のなかで、物価を理由に据え置きが適切との考えを示したのは、セントルイス連銀のムサレム総裁ぐらいです。

11日時点のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、市場は次回FOMC(9/16-17)での0.25%利下げを9割近い確率で織り込んでいます。雇用統計発表前は4割弱の確率でした。

もっとも、次回FOMCまでには8月雇用統計を含めて多くの経済指標が発表されます。それらによってFOMC参加者がどう考えるか、市場の観測はどう変化するでしょうか。まずは12日の7月CPI(関税の影響は?)や15日の同小売売上高(弱い雇用の影響は?)などが注目されます。
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