ECB理事会は8回目の利下げ、ラガルド総裁は打ち止めを視野に
2025/06/06 07:55
【ポイント】
・ECBは0.25%利下げ、政策金利は2.00%に
・ラガルド総裁は利下げサイクルの終わりに接近との見解
・ドイツ長期金利は上昇し、ユーロの上昇要因に
ECBは5日の理事会で利下げを決定。ラガルド総裁は会見で、利下げサイクルの終わりに差し掛かっているとの見解を表明しました。市場では利下げ観測が後退し、ドイツの長期金利(10年物国債利回り)は総裁会見が始まると大きく上昇しました。

5日のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、理事会後の市場予想は「次回7月は微妙(利下げ確率は4割強)、9月までに利下げ(同8割強)。25年中に追加利下げの可能性は低く、26年4月までをみてもメインシナリオは据え置き」というものです。市場予想の通りなら、政策金利1.7%近辺で利下げ打ち止めです。

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ECBは5日の理事会において7会合連続で利下げを決定(昨年6月の利下げ開始から8回目)。中銀預金金利を2.25%から2.00%に引き下げました。
声明では、「インフレは現在、中期的な目標である2%近辺にある」とし、これから27年にかけてインフレ率が2%ないしそれ以下になるとのスタッフ見通しに言及しました。
ラガルド総裁は、「新型コロナ、ウクライナ戦争、エネルギー危機などに対応してきた金融政策のサイクルは終わりに差し掛かっている」と指摘。また、「現在の政策金利は今後の不確実な状況を乗り切るうえで適切な水準にある」と述べ、利下げの打ち止めを示唆しました。
・ECBは0.25%利下げ、政策金利は2.00%に
・ラガルド総裁は利下げサイクルの終わりに接近との見解
・ドイツ長期金利は上昇し、ユーロの上昇要因に
ECBは5日の理事会で利下げを決定。ラガルド総裁は会見で、利下げサイクルの終わりに差し掛かっているとの見解を表明しました。市場では利下げ観測が後退し、ドイツの長期金利(10年物国債利回り)は総裁会見が始まると大きく上昇しました。

5日のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、理事会後の市場予想は「次回7月は微妙(利下げ確率は4割強)、9月までに利下げ(同8割強)。25年中に追加利下げの可能性は低く、26年4月までをみてもメインシナリオは据え置き」というものです。市場予想の通りなら、政策金利1.7%近辺で利下げ打ち止めです。

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ECBは5日の理事会において7会合連続で利下げを決定(昨年6月の利下げ開始から8回目)。中銀預金金利を2.25%から2.00%に引き下げました。
声明では、「インフレは現在、中期的な目標である2%近辺にある」とし、これから27年にかけてインフレ率が2%ないしそれ以下になるとのスタッフ見通しに言及しました。
ラガルド総裁は、「新型コロナ、ウクライナ戦争、エネルギー危機などに対応してきた金融政策のサイクルは終わりに差し掛かっている」と指摘。また、「現在の政策金利は今後の不確実な状況を乗り切るうえで適切な水準にある」と述べ、利下げの打ち止めを示唆しました。

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