国際コンファランスや米経済指標が材料に!?
2025/05/27 08:23
【ポイント】
・米経済指標の結果を受けて市場のFRB金融政策見通しが変化するか
・国際コンファランスで各中銀の金融政策についてのヒントが提供されるか
(欧米市場レビュー)
26日、欧米時間の外為市場は落ち着いた展開。おおむね米ドル/円は142円台後半、ユーロ/円は162円台後半、ユーロ/米ドルは1.14ドルちょうど前後、英ポンド/米ドルは1.35ドル台後半で推移しました。米国がメモリアル・デー、英国がスプリング・バンク・ホリデーの祝日で市場参加者が減少する中、様子見ムードが漂いました。
(本日の相場見通し)
本日は、米国の5月消費者信頼感指数や4月耐久財受注が発表されます。
市場予想は以下のとおり。( )は前回の実績です。
・消費者信頼感指数:87.0(86.0)
・耐久財受注(前月比):マイナス7.8%(プラス9.2%)
・航空機を除く非国防資本財(前月比):マイナス0.2%(プラス0.1%)
市場では、FRB(米連邦準備制度理事会)は9月に追加利下げを行うとの観測があります(6月と7月は政策金利の据え置きを予想。8月は会合なし)。CMEのFedWatchツールによると、米国時間26日時点で市場が織り込む利下げ確率は、6月が約6%、7月までで約25%、9月までで約6割です。
消費者信頼感指数や耐久財受注が市場予想からかい離する結果になれば、市場が反応しそう。市場予想を下回る結果だった場合、FRBの追加利下げ観測が高まるとともに、米ドルのマイナス材料になる可能性があります。
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本日と明日の2日間、日銀金融研究所主催の「国際コンファランス」が東京で開催されます(テーマは「金融政策の新たな課題」)。
本日は、植田日銀総裁が冒頭であいさつし、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁やハウザーRBA(豪中銀)副総裁、センテノ・ポルトガル中銀総裁、カジミール・スロバキア中銀総裁、ブレマン・スウェーデン中銀副総裁らの発言機会があります。
それらを含めて各中銀の先行きの金融政策についてのヒントが提供されるのかに注目。ヒントが提供されれば材料になりそうです。
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トランプ政権の関税をめぐるニュースには引き続き要注意です。トランプ大統領のSNSへの投稿を含め関税について新たなニュースが出てくれば、市場が反応すると考えられます。
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