エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※4月18日更新
2025/04/18 11:11
宮田レポート(短期アップデート)/250418_miyata.pdf
[日経平均]
【当面の想定レンジ】 31,500~36,700円
[NYダウ・S&P500]
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 36,500~42,200ドル
(S&P500) 4600~5750
[ナスダック]
【当面の想定レンジ】 14,500~18,300
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 137.000~146.000円
[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 95.000~105.000
[日経平均]

【週足 エリオット波動分析】
4月7日の安値(30,792円)は、インターミディエイト級(1)波高値(30,795円)を3円だけ侵犯し、1波と4波が重ならない「ノーオーバーラップ」の原則に抵触しました。一方TOPIXの1波と4波は重ならず、4月7日安値(2243)は24年8月底(2206)に対し切り上がりました。
このような、日経平均とTOPIXの間の「未確認」は底入れのサインとして大いに注目できます。
4月7日の東証プライム市場出来高は36億6374万株に急増し、24年8月底(40億9000万株)に次ぐ大きさでした。TOPIXはセリングクライマックス型の「二番底」を付けた可能性が高い、とみられます。
日経平均に戻ると、重要サポートとしての200週MAを週末値で維持しました。このことにより、プライマリー上昇波は続いている、とみることができます。そうであれば、日経平均は今後数カ月内にインターミディエイト級第(5)波の上昇に移行する可能性があります。



【日足・時間足 エリオット波動分析】
4月7日の安値(30,792円)を以て、24年7月高値(42,426円)からのインターミディエイト級(4)波は、「フラット」調整で終わったかもしれません。
当面の上値レンジとして、[35,595円~36,728円](24年12月高値40,398円からの下げ半値戻り~61.8%戻り)が想定されます。
もっとも同レンジでは、大量の「やれやれの売り」が待ち構えていると思われます。4月7日に底打ちした可能性は高いと思われますが、(24年8月底直後のような)V字型回復は期待薄でしょう。
さらにいえば、30,792円を下抜く場合は従来の波動カウントに疑問符が生じ、別のカウントを考察する必要があります。
[予想PER別の日経平均水準]
日経平均予想EPSは2474円(4/17)。過去最高は2564円(2/13)です。
なお歴代3位の下げとなった4月7日のPER(12.59倍)は、24年8月5日「令和のブラックマンデー」の13.01倍を下回りました。

[NYダウ・S&P500]

【日足 エリオット波動分析】
昨年末に想定した通り、NYダウの調整規模は22年10月以降で最大のものに拡大しています。4月7日には一時36,611ドルまで下げ、22年から上昇の半値押し[36,807ドル]に達しました。
足元の上昇は第(4)波、あるいは第(2)波によるリバウンド局面に位置付けられます。
引き続き200日MA(42,205ドル)付近までの戻り余地はありますが、その後に到来する下落局面には引き続き注意が必要です。
なお200日MA水準まで戻る代わりに、横ばいの動き(トライアングルなど)が当面続く可能性もあります。もしそうなれば、現在は第(4)波であることの証左になります。
いずれにしても、今後数週間から数カ月の内に、36,611ドルを下抜く展開になると思われます。
22年1月~10月の(A)波は22.4%下げました。(C)波はそれと同等か、より大きな下落スケールになると思われます。試みに最高値から22.4%下げる水準は[34,977ドル]であり、3万5000ドル処は中期タームで順当な下値目標とみられます。

【S&P500週足 エリオット波動分析】
筆者の長期的な波動カウントは、22年1月高値(4818)以来、プライマリー級➃波による調整(A)-(B)-(C)が進行中というものです。そのうち(B)波は最高値を更新し続け、今年の高値を以て「イレギュラートップ」を終了しました。そこからは(C)波による下落が進行中とみられます。
➃波中の(A)波は27.84%下げました。(C)波も同率で下げるとすれば、下値メドは[4435]となります。
➃波が「エクスパンディッド・フラット」になる可能性にも留意しておかなければなりません。この場合には、(C)波安値は、(A)波安値[3491]を下抜くことになります。
(C)波の完了を以てプライマリー級➃波のすべてが完成し、数年単位の強気トレンド(プライマリー級の第➄波)が開始されるでしょう。ハイテク株で構成されるナスダックとは違い、ハイテク株と非ハイテク株のハイブリッドであるS&P500は、いずれ最高値を更新する可能性もありそうです。
4835(4/7安値)からはリバウンドとなっています。22年1月高値[4818]と、20年からのサポートライン、これらによって下支えされたことがわかります。
現行リバウンドのメドとして、[5491-5646](2月からの下落の50%-61.8%戻り)が注目されます(今のところは4月9日に付けた5481が戻り高値です)。現行リバウンドが仮に第(2)波とすれば、近々第(3)波による急落が始まることになります。
[ナスダック]

【ナスダック総合指数 週足 エリオット波動分析】
ナスダック総合指数(以下、ナスダック)は、24年12月安値(20,204)からサイクル級の調整が進行中とみられます。
21年~22年のプライマリー➃波の下げ率(37.77%)は、ほぼフィボナッチ比率(38.2%)でした。
今後1~2年という期間では [12,527] (24年12月高値から38%下げる水準)へ下押す可能性もあるでしょう。
さらに、先々で➃波安値[10,088]への下値試しとなる可能性にも留意するべきでしょう。サイクル級の調整は、プライマリー級のそれよりも一つ上の波動等級(ディグリー)だからです。
14,784(4/7安値)から第(2)波によるリバウンドが展開していますが、それはまだ続いているかもしれません。もっとも、リバウンド完了後には第(3)波の下落によって、14,784を下抜く可能性に注意が必要です。



【時間足 エリオット波動分析】
14,784(4/7安値)からは第(2)波によるリバウンドとみられます。
この第(2)波は、2月からの下げに対する50%-61.8%を引き返すとみられます。この見方によると、想定される上値レンジは[17,447-18,075]です。想定レンジ上限付近には、第(1)波のレッサー・ディグリー4波高値18,281(3/25)、そして200日MA(18,378)などがあります。
この波動カウントが正しければ、第(2)波によるリバウンドが終了すると、次は第(3)波の下落が続くことになります。そしてこの第(3)波は14,784を明確に下抜く見込みです。
[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】
151.899円(22/10/21)からⓍ波「円高局面」が進行中です。このⓍ波により米ドル/円(ドル/円)は、2028年4月頃までレンジ相場を形成する、というのが基本シナリオ。24年7月の161.938円は、15年6月・125.860円から9年目に付けた「8年サイクル高値」とみられます。
22年10月以来のⓍ波が描くパターンとして大きくは、➀[ランニング・トライアングル]、➁[エクスパンディッド・フラット]、これら二通りの可能性があります。
➀の場合、現行C波はA波安値(127.158円)を下回りません。C波は三波で構成され、2011年からの上昇チャネルのセンターライン(➀)が強いサポートになるでしょう。
➀の水準は136.425円(4月)に位置します。
➁の場合は、現行C波(五波構成)はチャネル下限(➁)を目指すような、より大きなドル安・円高が見込まれます。➁の水準は116.800円(4月)です。

【週足 エリオット波動分析】
161.938円(24/7/3)からはC波によるドル安・円高トレンドです。月足分析で記したB波[トライアングル]説によれば、C波は三波構成(ⓐ-ⓑ-ⓒ)になります。158.825円(1/10)から、ⓒ波によるドル安・円高が進行中とみられます。
足元のドル円は一時142円を割り込み、過去2年間にわたるチャネルから下放れつつあります。
NY市場終値で142円を下回るようなら、チャネル下限から下放れ開始と判断され、まずは24年9月の139.565円を試すでしょう。さらには[138.517円-136.452円]を窺うことになるでしょう。
[138.517円]…ⓐ波とⓒ波が等しく下がる水準
[136.452円]…24年7月から9月までドル/円下落幅と、今年1月からのドル/円下落幅が等しい
ヘッド・アンド・ショルダーズ
139.565円をNY市場の終値で下回るようだと、それはヘッド・アンド・ショルダーズ型天井の完成を告げるものになるでしょう。この弱気パターンによれば、ドル/円は今後[127.158円]を試す可能性があります。

【日足 エリオット波動分析】
151.191円(3/28)から、第3波によるドル安・円高が進行中とみられます。
この波動カウントが正しければ、第3波は139.565円(9/16)を短期的にも試し、おそらくそれを下回るでしょう。なお第1波と第3波が等しく下がる水準は[138.859円]です。

金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[143.745円]です。

投機筋の円買い持ち高が過去最大に(2025年4月8日時点)
IMM通貨先物市場で、投機筋(非商業部門)の円買い持ち高は急増しました。円買い持ちは前週の103.5億ドルから128.07億ドルとなり、過去最大に拡大しました。

[ドルインデックス(ドル指数)]

【週足 エリオット波動分析】
4月11日、一時99.014までドル安が進行し22年4月以来3年ぶりドル安水準となりました。筆者が予想していた通りの展開です。
08年からのドル高に対する38.2%押し水準[97.939]を目前に控え、C波中マルiii波によるドル安は、そろそろ終わるかもしれません。
もっともC波自体はまだ続いています。短期的なドル反発が起きても一時的なもので、いずれC波中マルv波のドル安が到来するでしょう。
22年9月~23年7月のA波において、ドル指数は10カ月で13.2%減価しました。C波も同様と仮定すると、今年11月頃にドル指数が[95.632]まで下げる可能性を指摘できます。
なおA波とC波が同幅下げるとすると[94.976]が得られます。
エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。
[日経平均]
【当面の想定レンジ】 31,500~36,700円
[NYダウ・S&P500]
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 36,500~42,200ドル
(S&P500) 4600~5750
[ナスダック]
【当面の想定レンジ】 14,500~18,300
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 137.000~146.000円
[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 95.000~105.000
[日経平均]

【週足 エリオット波動分析】
4月7日の安値(30,792円)は、インターミディエイト級(1)波高値(30,795円)を3円だけ侵犯し、1波と4波が重ならない「ノーオーバーラップ」の原則に抵触しました。一方TOPIXの1波と4波は重ならず、4月7日安値(2243)は24年8月底(2206)に対し切り上がりました。
このような、日経平均とTOPIXの間の「未確認」は底入れのサインとして大いに注目できます。
4月7日の東証プライム市場出来高は36億6374万株に急増し、24年8月底(40億9000万株)に次ぐ大きさでした。TOPIXはセリングクライマックス型の「二番底」を付けた可能性が高い、とみられます。
日経平均に戻ると、重要サポートとしての200週MAを週末値で維持しました。このことにより、プライマリー上昇波は続いている、とみることができます。そうであれば、日経平均は今後数カ月内にインターミディエイト級第(5)波の上昇に移行する可能性があります。



【日足・時間足 エリオット波動分析】
4月7日の安値(30,792円)を以て、24年7月高値(42,426円)からのインターミディエイト級(4)波は、「フラット」調整で終わったかもしれません。
当面の上値レンジとして、[35,595円~36,728円](24年12月高値40,398円からの下げ半値戻り~61.8%戻り)が想定されます。
もっとも同レンジでは、大量の「やれやれの売り」が待ち構えていると思われます。4月7日に底打ちした可能性は高いと思われますが、(24年8月底直後のような)V字型回復は期待薄でしょう。
さらにいえば、30,792円を下抜く場合は従来の波動カウントに疑問符が生じ、別のカウントを考察する必要があります。
[予想PER別の日経平均水準]
日経平均予想EPSは2474円(4/17)。過去最高は2564円(2/13)です。
なお歴代3位の下げとなった4月7日のPER(12.59倍)は、24年8月5日「令和のブラックマンデー」の13.01倍を下回りました。

[NYダウ・S&P500]

【日足 エリオット波動分析】
昨年末に想定した通り、NYダウの調整規模は22年10月以降で最大のものに拡大しています。4月7日には一時36,611ドルまで下げ、22年から上昇の半値押し[36,807ドル]に達しました。
足元の上昇は第(4)波、あるいは第(2)波によるリバウンド局面に位置付けられます。
引き続き200日MA(42,205ドル)付近までの戻り余地はありますが、その後に到来する下落局面には引き続き注意が必要です。
なお200日MA水準まで戻る代わりに、横ばいの動き(トライアングルなど)が当面続く可能性もあります。もしそうなれば、現在は第(4)波であることの証左になります。
いずれにしても、今後数週間から数カ月の内に、36,611ドルを下抜く展開になると思われます。
22年1月~10月の(A)波は22.4%下げました。(C)波はそれと同等か、より大きな下落スケールになると思われます。試みに最高値から22.4%下げる水準は[34,977ドル]であり、3万5000ドル処は中期タームで順当な下値目標とみられます。

【S&P500週足 エリオット波動分析】
筆者の長期的な波動カウントは、22年1月高値(4818)以来、プライマリー級➃波による調整(A)-(B)-(C)が進行中というものです。そのうち(B)波は最高値を更新し続け、今年の高値を以て「イレギュラートップ」を終了しました。そこからは(C)波による下落が進行中とみられます。
➃波中の(A)波は27.84%下げました。(C)波も同率で下げるとすれば、下値メドは[4435]となります。
➃波が「エクスパンディッド・フラット」になる可能性にも留意しておかなければなりません。この場合には、(C)波安値は、(A)波安値[3491]を下抜くことになります。
(C)波の完了を以てプライマリー級➃波のすべてが完成し、数年単位の強気トレンド(プライマリー級の第➄波)が開始されるでしょう。ハイテク株で構成されるナスダックとは違い、ハイテク株と非ハイテク株のハイブリッドであるS&P500は、いずれ最高値を更新する可能性もありそうです。
4835(4/7安値)からはリバウンドとなっています。22年1月高値[4818]と、20年からのサポートライン、これらによって下支えされたことがわかります。
現行リバウンドのメドとして、[5491-5646](2月からの下落の50%-61.8%戻り)が注目されます(今のところは4月9日に付けた5481が戻り高値です)。現行リバウンドが仮に第(2)波とすれば、近々第(3)波による急落が始まることになります。
[ナスダック]

【ナスダック総合指数 週足 エリオット波動分析】
ナスダック総合指数(以下、ナスダック)は、24年12月安値(20,204)からサイクル級の調整が進行中とみられます。
21年~22年のプライマリー➃波の下げ率(37.77%)は、ほぼフィボナッチ比率(38.2%)でした。
今後1~2年という期間では [12,527] (24年12月高値から38%下げる水準)へ下押す可能性もあるでしょう。
さらに、先々で➃波安値[10,088]への下値試しとなる可能性にも留意するべきでしょう。サイクル級の調整は、プライマリー級のそれよりも一つ上の波動等級(ディグリー)だからです。
14,784(4/7安値)から第(2)波によるリバウンドが展開していますが、それはまだ続いているかもしれません。もっとも、リバウンド完了後には第(3)波の下落によって、14,784を下抜く可能性に注意が必要です。



【時間足 エリオット波動分析】
14,784(4/7安値)からは第(2)波によるリバウンドとみられます。
この第(2)波は、2月からの下げに対する50%-61.8%を引き返すとみられます。この見方によると、想定される上値レンジは[17,447-18,075]です。想定レンジ上限付近には、第(1)波のレッサー・ディグリー4波高値18,281(3/25)、そして200日MA(18,378)などがあります。
この波動カウントが正しければ、第(2)波によるリバウンドが終了すると、次は第(3)波の下落が続くことになります。そしてこの第(3)波は14,784を明確に下抜く見込みです。
[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】
151.899円(22/10/21)からⓍ波「円高局面」が進行中です。このⓍ波により米ドル/円(ドル/円)は、2028年4月頃までレンジ相場を形成する、というのが基本シナリオ。24年7月の161.938円は、15年6月・125.860円から9年目に付けた「8年サイクル高値」とみられます。
22年10月以来のⓍ波が描くパターンとして大きくは、➀[ランニング・トライアングル]、➁[エクスパンディッド・フラット]、これら二通りの可能性があります。
➀の場合、現行C波はA波安値(127.158円)を下回りません。C波は三波で構成され、2011年からの上昇チャネルのセンターライン(➀)が強いサポートになるでしょう。
➀の水準は136.425円(4月)に位置します。
➁の場合は、現行C波(五波構成)はチャネル下限(➁)を目指すような、より大きなドル安・円高が見込まれます。➁の水準は116.800円(4月)です。

【週足 エリオット波動分析】
161.938円(24/7/3)からはC波によるドル安・円高トレンドです。月足分析で記したB波[トライアングル]説によれば、C波は三波構成(ⓐ-ⓑ-ⓒ)になります。158.825円(1/10)から、ⓒ波によるドル安・円高が進行中とみられます。
足元のドル円は一時142円を割り込み、過去2年間にわたるチャネルから下放れつつあります。
NY市場終値で142円を下回るようなら、チャネル下限から下放れ開始と判断され、まずは24年9月の139.565円を試すでしょう。さらには[138.517円-136.452円]を窺うことになるでしょう。
[138.517円]…ⓐ波とⓒ波が等しく下がる水準
[136.452円]…24年7月から9月までドル/円下落幅と、今年1月からのドル/円下落幅が等しい
ヘッド・アンド・ショルダーズ
139.565円をNY市場の終値で下回るようだと、それはヘッド・アンド・ショルダーズ型天井の完成を告げるものになるでしょう。この弱気パターンによれば、ドル/円は今後[127.158円]を試す可能性があります。

【日足 エリオット波動分析】
151.191円(3/28)から、第3波によるドル安・円高が進行中とみられます。
この波動カウントが正しければ、第3波は139.565円(9/16)を短期的にも試し、おそらくそれを下回るでしょう。なお第1波と第3波が等しく下がる水準は[138.859円]です。

金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[143.745円]です。

投機筋の円買い持ち高が過去最大に(2025年4月8日時点)
IMM通貨先物市場で、投機筋(非商業部門)の円買い持ち高は急増しました。円買い持ちは前週の103.5億ドルから128.07億ドルとなり、過去最大に拡大しました。

[ドルインデックス(ドル指数)]

【週足 エリオット波動分析】
4月11日、一時99.014までドル安が進行し22年4月以来3年ぶりドル安水準となりました。筆者が予想していた通りの展開です。
08年からのドル高に対する38.2%押し水準[97.939]を目前に控え、C波中マルiii波によるドル安は、そろそろ終わるかもしれません。
もっともC波自体はまだ続いています。短期的なドル反発が起きても一時的なもので、いずれC波中マルv波のドル安が到来するでしょう。
22年9月~23年7月のA波において、ドル指数は10カ月で13.2%減価しました。C波も同様と仮定すると、今年11月頃にドル指数が[95.632]まで下げる可能性を指摘できます。
なおA波とC波が同幅下げるとすると[94.976]が得られます。
エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。
- 当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
- 当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
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