米ドル/円は150円割れ、金利差モデルもそれを裏付け!?
2025/02/21 07:21
【ポイント】
・日米長期金利差は3.0%近くまで縮小
・日米金利差モデルによれば、米ドル/円の推計値は149.75円
・日米長期金利差が一段と縮小すれば(その可能性は高い)、米ドル/円の重石に
20日の欧米市場で米ドル/円は昨年12月上旬以来となる150円割れを示現しました。米ドルが全面安、円が全面高の展開でした。「米ドル安」の背景は、先週の失業保険申請件数が市場予想をやや上回ったことで米長期金利(10年物国債利回り)が低下したこと。「円高」の背景は、日銀の利上げ観測が高まって日本の長期金利が15年ぶりの高値を更新し続けていることでしょう。
20日の米長期金利は4.5033%、日本の長期金利は1.446%で、日米長期金利差は3.0573%。昨年11月~今年1月のデータを用いた推計式に基づけば、米ドル/円の推計値は149.75円。日米金利差の観点からも150円割れが裏付けられた格好です。

日銀が政策金利を現在の0.50%から1.00%かそれ以上に引き上げれば、日本の長期金利は1%台後半~2%、あるいはそれ以上に上昇する可能性もありそうです。その間に米長期金利がさほど上昇しない、あるいは低下するようであれば(※)、日米長期金利差が縮小して米ドル/円の更なる重石になるかもしれません。
※米FRBは慎重ながらも利下げを続けそうです。ただ、トランプ政権の関税や減税がインフレ圧力を高めるようなら、米長期金利が相応に上昇する可能性はあります。
■14日付け「日米金利差による米ドル/円の新たな推計」
■18日付け「日本の長期金利はどうなる??」をご覧ください。
■14日のM2TV(YouTube)グローバルView「トランプ関税・減税 アップデート&注目点」でも、日米金利差が3.0%まで縮小すれば、150円割れが視野に入ると言及しています(02:38ごろ~)。
※本日21日配信のグローバルViewでも、日本の長期金利について解説しています。
・日米長期金利差は3.0%近くまで縮小
・日米金利差モデルによれば、米ドル/円の推計値は149.75円
・日米長期金利差が一段と縮小すれば(その可能性は高い)、米ドル/円の重石に
20日の欧米市場で米ドル/円は昨年12月上旬以来となる150円割れを示現しました。米ドルが全面安、円が全面高の展開でした。「米ドル安」の背景は、先週の失業保険申請件数が市場予想をやや上回ったことで米長期金利(10年物国債利回り)が低下したこと。「円高」の背景は、日銀の利上げ観測が高まって日本の長期金利が15年ぶりの高値を更新し続けていることでしょう。
20日の米長期金利は4.5033%、日本の長期金利は1.446%で、日米長期金利差は3.0573%。昨年11月~今年1月のデータを用いた推計式に基づけば、米ドル/円の推計値は149.75円。日米金利差の観点からも150円割れが裏付けられた格好です。

日銀が政策金利を現在の0.50%から1.00%かそれ以上に引き上げれば、日本の長期金利は1%台後半~2%、あるいはそれ以上に上昇する可能性もありそうです。その間に米長期金利がさほど上昇しない、あるいは低下するようであれば(※)、日米長期金利差が縮小して米ドル/円の更なる重石になるかもしれません。
※米FRBは慎重ながらも利下げを続けそうです。ただ、トランプ政権の関税や減税がインフレ圧力を高めるようなら、米長期金利が相応に上昇する可能性はあります。
■14日付け「日米金利差による米ドル/円の新たな推計」
■18日付け「日本の長期金利はどうなる??」をご覧ください。
■14日のM2TV(YouTube)グローバルView「トランプ関税・減税 アップデート&注目点」でも、日米金利差が3.0%まで縮小すれば、150円割れが視野に入ると言及しています(02:38ごろ~)。
※本日21日配信のグローバルViewでも、日本の長期金利について解説しています。

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