【PM】NZ中銀は0.50%の利下げを決定!
2025/02/19 16:35
【ポイント】
・RBNZ(NZ中銀)は追加利下げを示唆
・ただし、追加利下げのペースは今後鈍化する可能性も示す
RBNZ(NZ中銀)は本日政策会合を開き、0.50%の利下げを行うことを決定。政策金利を4.25%から3.75%へと引き下げました。利下げは4会合連続、0.50%の利下げは3会合連続です。
政策会合の結果発表直後はNZドルが軟調に推移し、一時豪ドル/NZドルは1.11692NZドルへと上昇し、NZドル/円は86.146円へと下落しました。0.50%の利下げは市場予想通りだったものの、声明や会合の議事要旨で追加利下げが示唆されたためと考えられます。
しかしその後、オアRBNZ総裁の会見で利下げペースが今後鈍化する可能性が示されると、NZドルは反発。豪ドル/NZドルやNZドル/円は会合前の水準にほぼ戻りました。
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会合の議事要旨では、0.50%利下げするとの決定について「CPI(消費者物価指数)上昇率が目標中間値(2%)に近く、コアインフレ指標は目標中間値に収束しつつあり、企業のインフレ期待は安定し、経済にはかなりの余剰生産能力があるため」と説明されました。
RBNZは声明で「経済見通しは、インフレ率が中期的に目標レンジ内にとどまる状況と整合的であり、理事会は利下げを継続する自信がある」とし、「経済状況が引き続き予想通りに進展すれば、25年を通じて政策金利をさらに引き下げる余地がある」と表明。追加利下げを示唆しました。
声明や議事要旨と同時に公表されたRBNZの金融政策報告では、政策金利は25年10-12月期に平均で3.14%へ、26年1-3月期に3.10%へと低下し、その後は28年1-3月期まで3.10%に維持されるとの見通しが示されました。
オアRBNZ総裁は会合後の会見で「今年7月頃までに0.50%の追加利下げを予想している。追加利下げは0.25%ずつの2回で、4月と5月の可能性が高い」と述べ、利下げ幅はこれまでの0.50%から縮小されるとの見通しを示しました。
オア総裁はまた、中立金利(景気を過熱も冷やしもしない金利の水準)について前回会合時には「2.50~3.50%のレンジ内」と述べましたが、今回の会見では「(今回の利下げ後の)3.75%の政策金利は、中立金利のレンジ上限」との認識を示しました。
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