“オクトーバーサプライズ”はハリケーン？？

【ポイント】
・「へリーン」に続いて「ミルトン」がフロリダに上陸する見通し
・政府のハリケーンへの対応がハリス氏への支持に影響するかも
・大統領選投票日まで1カ月を切り、ハリケーンが“サプライズ”に？？

米大統領選は、民主党ハリス副大統領と共和党トランプ前大統領の接戦が続いています。RealClearPoliticsによると、全米の支持率では8月以降ずっとハリス氏がトランプ氏をリードしています。しかし、実際に大統領を決める選挙人の獲得予想ではトランプ氏がハリス氏をわずかにリードしているようです。スウィングステート（接戦州）とされる7州のうち最重要のペンシルベニアを含む4州でトランプ氏がリードしているとのこと。

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そうしたなか、11月の選挙結果に大きな影響を与えうる直前の大きなイベント、いわゆるオクトーバーサプライズとなりうるのが、ハリケーンかもしれません。

9月26-27日にはハリケーン「へリーン」が東海岸南部に襲来し、230人以上の死者を出しました。そして、それからわずか2週間後の本日9日に「ミルトン」がフロリダ州に上陸する見通しです。

フロリダ州のメキシコ湾岸から内陸に進んだ「へリーン」と異なり、「ミルトン」はフロリダ半島を横断する予想のため、被害は地域的には拡大しないかもしれませんが、大型だけに甚大となる可能性はあります。



ハリケーンの人的被害、経済的損失はもちろんのこと、政治的影響も懸念されます。政府のハリケーンに対する備えや被害への対応が現政権への信任に影響を与え、ひいてはハリス氏への支持に影響するかもしれません。

すでにトランプ陣営は「へリーン」の被害への対応に関して、FEMA（連邦緊急事態管理庁）が災害対策予算を移民用住宅建設に流用していると批判しています（事実ではないようです）。

数日後にはフロリダ沖で新たなハリケーンが発生する可能性もあるようです。ハリケーンの襲来とそれらへの対応がオクトーバーサプライズになるかもしれません。