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日経平均の動向に注目、豪ドルやNZドルは中国PMIに反応も!?

2024/09/30 08:31

【ポイント】
・日経平均は下げ幅を拡大するか
FRB議長の講演などで市場のFRB金融政策見通しが変化するか
・PMIで中国景気の先行き懸念が後退するか

(欧米市場レビュー)

27日、欧米時間の外為市場では、が全面高の展開。一時、米ドル/円は142.060円、ユーロ/円は158.543円、豪ドル/円は97.998円、NZドル/円は90.036円へと下落しました。自民党総裁選の決選投票で、石破元幹事長が日銀の利上げに批判的な高市経済安保相に勝利したことが、円高圧力となりました。

(本日の相場見通し)

本日は日経平均の動向に注目です。自民党総裁選で石破元幹事長が勝利したことで、27日の東京株式市場の取引終了後に対米ドルで大幅に円高が進行したことから、本日の日経平均は大幅に下落して始まることが予想されます。日経平均が下げ幅を拡大する場合、リスクオン(リスク選好)の動きが後退するとともに、米ドル/円やクロス円(ユーロ/円など)には下押し圧力が加わる可能性があります。

本日の『ファンダメ・ポイント』は、[【株価指数】株価を取り巻く環境は引き続き良好!?]す。

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米国の8月シカゴ購買部協会景気指数が本日発表されます(日本時間22:45)。また、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長やボウマン理事が講演する予定です。

FRBは次回11月6-7日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利下げすると市場は予想しているものの、利下げ幅について市場の見方は分かれています。CMEのFedWatchツールによると、27日時点で市場が織り込む11月FOMCの利下げ確率は、0.25%幅が46.7%、0.50%幅が53.3%です。

シカゴ購買部協会景気指数(市場予想は46.3)の結果やパウエル議長らの発言によって、市場のFRBの金融政策見通しが変化するかどうかに注目です。0.50%の利下げ観測が強まる場合には米ドルが軟調に推移して、米ドル/円や米ドル/カナダドルは下値を試し、一方でユーロ/米ドルや英ポンド/米ドルは上値を試す展開になりそうです。

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中国の9月製造業PMI(購買担当者景気指数)が本日発表されます。市場予想は、国家統計局製造業PMIが49.5、財新製造業PMIが50.5と、いずれも8月(49.1と50.4)から改善するとみられています。市場予想を上回る結果になれば、中国景気の先行きをめぐる懸念が後退するかもしれません。その場合、豪州とNZは中国を主力輸出先とすることから豪ドルやNZドルにとってプラスになりそうです。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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