ECBは10月に連続利下げも、ユーロに下押し圧力!?
2024/09/25 08:09
【ポイント】
・市場が織り込む10月利下げの確率が6割強に
・ユーロ圏やドイツの景況感悪化が背景
・利下げ観測が一段と高まればユーロ相場に下押し圧力も
今週に入って、ユーロがやや軟調です。対英ポンドでは22年4月以来の水準まで下落しました。
ECBの利下げ観測が高まったことがユーロ安要因となっています。9月に続いて10月17日の理事会でも連続利下げを行うとの見方が台頭しています。24日時点のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、市場が織り込む10月利下げの確率は6割強(=メインシナリオ)。同確率は20日時点では3割弱でした。

23日に発表されたユーロ圏の9月総合PMI速報値は48.9と、今年2月以来の50割れとなり企業活動の縮小を示唆しました。24日発表のドイツの9月IFO企業景況感指数は85.4と今年1月以来の低水準となりました。いずれもユーロ圏景気の軟調を示唆しました。


ECBのラガルド総裁は24日のTV番組で、「パウエルFRB議長と話し合っているが、協調はしていない」と述べました。それでも、FRBが18日のFOMCで0.50%の大幅な利下げに踏み切ったことが、ECBの政策判断に影響を与えるかもしれません。
今後の経済・物価指標によって10月利下げの観測が高まれば、ユーロには一段の下押し圧力が加わるかもしれません。
・市場が織り込む10月利下げの確率が6割強に
・ユーロ圏やドイツの景況感悪化が背景
・利下げ観測が一段と高まればユーロ相場に下押し圧力も
今週に入って、ユーロがやや軟調です。対英ポンドでは22年4月以来の水準まで下落しました。
ECBの利下げ観測が高まったことがユーロ安要因となっています。9月に続いて10月17日の理事会でも連続利下げを行うとの見方が台頭しています。24日時点のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、市場が織り込む10月利下げの確率は6割強(=メインシナリオ)。同確率は20日時点では3割弱でした。

23日に発表されたユーロ圏の9月総合PMI速報値は48.9と、今年2月以来の50割れとなり企業活動の縮小を示唆しました。24日発表のドイツの9月IFO企業景況感指数は85.4と今年1月以来の低水準となりました。いずれもユーロ圏景気の軟調を示唆しました。


ECBのラガルド総裁は24日のTV番組で、「パウエルFRB議長と話し合っているが、協調はしていない」と述べました。それでも、FRBが18日のFOMCで0.50%の大幅な利下げに踏み切ったことが、ECBの政策判断に影響を与えるかもしれません。
今後の経済・物価指標によって10月利下げの観測が高まれば、ユーロには一段の下押し圧力が加わるかもしれません。
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