【PM】RBAは政策金利を据え置き、豪ドルは声明で上昇し総裁会見で反落
2024/09/24 16:06
【ポイント】
・市場は声明を見てRBAのタカ派的な政策スタンスに変化なしと受け止めか
・今回利上げは検討されなかったことが総裁会見で明らかに
本日、RBA(豪中銀)は政策会合を開き、政策金利を4.35%に据え置くことを決定しました。据え置きは7会合連続です。
RBA会合の結果発表後に豪ドルが堅調に推移し、豪ドル/円は98.899円、豪ドル/米ドルは0.68638米ドル、豪ドル/NZドルは1.09378NZドルへと上昇する場面がありました。市場は、RBAの声明の内容を見てタカ派的な金融政策スタンスに変化はないと受け止めたと考えられます。
しかしその後、ブロックRBA総裁の会見が始まると豪ドルは軟化し、豪ドル/円や豪ドル/米ドル、豪ドル/NZドルは上げ幅を縮小しました。ブロック総裁が会見で「本日の会合で利上げは明確には検討されなかった」などと述べたためです。
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RBAは声明で、総合のインフレ率(総合CPI上昇率)は一時的に鈍化すると予想されるとしつつも、「基調インフレ率(CPIトリム平均値)はインフレの勢いを示しており、依然として高過ぎる」と指摘。前回8月5-6日の会合以降のデータはインフレの上振れリスクに引き続き警戒する必要性を裏付けているとし、これまでと同じく「(RBA)理事会は何も決定しておらず、何も排除していない」と表明。「インフレ率が目標レンジに向かって持続的に鈍化しているとの確信が得られるまで、政策は十分に(景気)抑制的である必要がある」との認識も改めて示されました。
ブロック総裁は前回8月会合時の会見では、「(8月の会合では)利上げも検討した」、「必要なら利上げする用意がある」と述べていました。
本日のブロック総裁の会見では、「政策金利は当面据え置かれる」との認識が示されました。「今回の会合で利上げは明確には検討しなかった」とし、「データ次第で(利上げと利下げの)いずれの方向にも対応する用意がある」と述べました。利下げについては「短期的には見込んでいない」としました。
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