エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※8月9日更新
2024/08/09 13:12
宮田レポートpdf
(おしらせ)次回レポートは8月16日(金)発行予定です。
[日経平均]
【当面の想定レンジ】 31,000~39,000円
[NYダウ]
【当面の想定レンジ】 37,000~39,800ドル
[ナスダック]
【当面の想定レンジ】 14,500~17,500
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 137.000~151.000円
[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 99.578~108.350
[日経平均]
【週足・エリオット波動分析】
42,426円(7/11高値)以来の第(4)波(インターミディエイト級)中A波は、31,156円(8/5安値)を以て終わった可能性があります。それは4年サイクル底に合致するものです。
08年10月底以来、4年サイクル底に向けた下げはいずれも「弱気相場」でした(12年6月底は高値から28.6%安、16年6月は29%安、20年3月は33%安)。今回、7月高値からの下げ率は26.5%であり、この大きなスケール感は4年サイクル底の深さとしての資格を十分に満たしています。
31,156円は、週足チャートのチャネル下限付近の水準です。そして、21年9月14日に付けた第(1)波の高値[30,795円]、第(3)波レッサー・ディグリーのマルiv波安値[30,583円](※)に近いものでした。
(※) 第1波高値と第4波安値は通常、重なることはありません。今回でいえば、第(4)波安値が第(1)波高値(30,795円)を下回ることはない、といえます。同様にTOPIXの現行の下げは、第(1)波高値(2120)を下回ることはないでしょう。
今回想定される保ち合いでは、パターン終点の安値が第(1)波を下抜くことは決してありません。ただしパターン中A波の安値が、第(1)波の高値と(瞬時)重なることはあり得ます。
【日経平均 日足・エリオット波動分析】
次に示すように8月5日の日経平均は一気に割安感を強めました。
・日経平均総合かい離はマイナス54%、コロナショック急落時(マイナス72%)以来の「売られ過ぎ」に
・東証プライム市場の売買代金は過去最高(7兆9674億円)。セリングクライマックス?
・予想EPSが史上最高値(2418.01円)となったことを受けPERは13.01倍に急低下
・株式益回り(PERの逆数)は7.68%に急上昇
・PBRは1.15倍に急低下
アベノミクス相場が始まった12年11月下旬以来、PERは平均して15.20倍程度で、PBRは平均1.24倍強です。なおEPSは翌6日も2431.65円へ上昇し最高値を更新しています。
テクニカルからも投資尺度からみても、8月5日の日経平均は信じられないほど割安になった、といえるでしょう。このとき日経平均は「陰の極」に達した可能性が高いのではないでしょうか。
改めて8月5日安値は、4年サイクル底に相応しいといえそうです。
【日経平均 時間足・エリオット波動分析】
31,156円(8/5安値)を以て第(4)波のA波安値を終了し─あるいは(4)波自体が終わった可能性もあります─B波によるリバウンドが展開中と思われます。
B波は基本的に三波構成(ⓐ-ⓑ-ⓒ)による上昇で、その想定戻りレンジは [35,461円~36,791円] (A波の38.2%-50%戻り)です。
8月7日高値(35,849円)はレンジ内で付けたものですが、それはⓐ波高値に位置付けられます。
目先はⓑ波による押し目、あるいは、保ち合いパターンとなるでしょう。このⓑ波を経て、ⓒ波による上値試しに発展することになりそうです。
ブラック・マンデー急落(87年10月20日)の翌21日と22日に、日経平均は下げの61.8%を取り戻しています。今回でいえばA波の61.8%戻りは[38,121円]であり、この水準にB波が届いてもおかしくありません。
[NYダウ]
【NYダウ日足・エリオット波動分析】
22年10月(28,660ドル)からの上昇は、プライマリー級➃波中(B)波とカウントされ(あるいはプライマリー級➄波)、それは完了したとみられます。この見方が正しければNYダウは、いずれ22年10月安値(28,660ドル)を窺う展開となるでしょう。
41,376ドル(7/18高値)からは、(C)波による下落とみられます。
当面のリバウンドを経て、200日MA※へ向けた下げとなるでしょう。現在200日MAの辺りに、フィボナッチ比率からのサポートがあります。
※200日MA…38,051ドル(8/8)
[37,919ドル]…23年10月安値からの上昇に対する38.2%押し
【NYダウ時間足・エリオット波動分析】
41,198ドル(8/1高値)からは、マルiii波による下げとカウントできます。
このマルiii波は、フィボナッチ比率の節目37,919ドル(先述)や、3月以降のトライアングル内安値37,611ドル(4/18)などを、トライアングル中安値)などを打診した後に、マルiv波のリバウンド(保ち合い型)に入る可能性があります。
[ナスダック]
【ナスダック総合指数日足・エリオット波動分析】
22年12月からの上昇は、プライマリー級第➃波における(B)波(あるいはプライマリー級第➄波)とみられ、それは18,671(7/11高値)を以て終了したとみられます。以来(C)波による下げに入ったナスダックは、いずれ12,500~10,000へ下落する可能性があります。
8月5日、ナスダックは200日MAに達し、リバウンドに入りました。短期的には100日MA※や、8月1日~2日に空いたマド(17,051~16,920)を試すことがありそうです。
※100日MA…16,886(8/8)
そんなリバウンドを経てナスダックは、下げ基調を再び強めるでしょう。この場合は15,708(8/5安値)を割り込み、15,222(4/19安値)を試す展開が想定されます。
なお8月1日~2日のマド埋めを果たした後もリバウンドが継続し、17,791(8/1高値)を上抜くような動きに発展した場合、もはやリバウンドとみることは難しくなり、現在の弱気シナリオに代わる別の見通しが必要になります。
【フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)・日足エリオット波動分析】
5931(7/11高値)からは(C)波による、下げトレンドに入った可能性があるとみています。
7月高値(5931)から8月5日の安値(4290)まで下げ率は27.65%に広がり、定義上の「弱気相場」(20%超の下げ)に入りました。
足元はリバウンドの動きとなっています。
4月安値(4287)が下値の節目として強く意識されているようです。
短期的には、8月1日~2日に空いたマド(4801~4698)を埋めにいく局面でしょう。
マド埋めを果たすと、[4917-5111](7月からの下落の38.2%-50%)へ、さらにリバウンドが続くかもしれません。
一方4287を明確に下抜くと、次は4000処が試されることでしょう。
[米ドル/円]
【月足・エリオット波動分析】
2011年10月の75.570円以来の(A)-(B)-(C)[ジグザグ]による円安ⓦ波は、151.899円(22/10/21)を以て終わり、そこからはⓍ波の「円高局面(トレンドではない)」が進行中です。このⓍ波により米ドル/円(ドル/円)は、2028年4月頃までレンジ相場を形成していくでしょう。
161.938円(7/3)は、15年6月・125.860円から9年目に付けた「8年サイクル高値」とみられます。
それは波動カウント的に、Ⓧ波中B波高値(イレギュラートップ/不規則天井)に位置付けられ、このカウントによれば、いまはⓍ波中C波によるドル安・円高が進行中です。
22年10月以来のⓍ波が描くパターンとして大きくは、➀[ランニング・トライアングル]、➁[エクスパンディッド・フラット]、これら二通りの可能性があります。
➀の場合、現行C波はA波安値(127.158円)を下回りません。C波は三波で構成され、2011年からの上昇チャネルのセンターライン(↑➀)が強いサポートになるでしょう(週足分析では、この➀に基づいています)。
一方➁の場合には、現行C波(五波構成)はチャネル下限(↑➁)を目指し、より大きなドル安・円高になることが見込まれます。
【週足・エリオット波動分析】
22年10月(151.899円)からのA(↘)-B(↗)-C(↘)編成において、23年1月(127.158円)からのB波は161.938円(7/3)を以て完成しました。それはA波開始点を上回る、不規則天井(イレギュラー・トップ)でした。
161.938円(7/3)からはC波によるドル安・円高です。
C波の長さについては、A波が有効な「ものさし」になります。
A波の長さは24.741円(およそ25円)でしたから、C波の長さも同様と考えると、137円辺り(厳密には137.197円)がC波のターゲットです。
【日足・エリオット波動分析】
8月5日に米10年長期金利は一時3.6653%と1年1カ月ぶり低水準となり、日米金利差はさらに縮小しました。それに伴い、この日のドル/円は一時141.630円まで下げ、金利差からみた「本来あるべき水準」に収れんしました。
[日米実質金利差による推計値]…146.430円
円キャリートレードの巻き戻しはひとまず一巡し、戻りを試す局面に入った、とみてよさそうです。
ドル/円は短期的に、7月からの下げに対する38.2%-50%戻り[149.387円-151.784円]を試してもおかしくないでしょう。
[ドルインデックス(ドル指数)]
【週足・エリオット波動分析】
22年9月高値(114.778)以来、ドルインデックスはA(↘)-B(↗)-C(↘)編成による下落基調にあります。
23年7月安値(99.578)を起点とするB波は、トライアングル(ⓐ-ⓑ-ⓒ-ⓓ-ⓔ)を形成中です。
足元はⓔ波のドル高局面とみられます。この見方通りなら、まもなくB波は完成し、その後に到来するC波によって、ドル指数は23年安値(99.578)を大きく下回るでしょう。
派生的な見方として、「トライアングルは105.915(6/21)を以て既に完成しており、そこからはC波によるドル安が始まっている」というものがあります。
いずれにしても、今後の大幅なドル安が想定されます。
ただし106.517(4/16)を上抜く動きとなったときは、短期的なドル安見通しはいったん撤回され、別のオプションが必要になります。
エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。
(おしらせ)次回レポートは8月16日(金)発行予定です。
[日経平均]
【当面の想定レンジ】 31,000~39,000円
[NYダウ]
【当面の想定レンジ】 37,000~39,800ドル
[ナスダック]
【当面の想定レンジ】 14,500~17,500
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 137.000~151.000円
[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 99.578~108.350
[日経平均]
【週足・エリオット波動分析】
42,426円(7/11高値)以来の第(4)波(インターミディエイト級)中A波は、31,156円(8/5安値)を以て終わった可能性があります。それは4年サイクル底に合致するものです。
08年10月底以来、4年サイクル底に向けた下げはいずれも「弱気相場」でした(12年6月底は高値から28.6%安、16年6月は29%安、20年3月は33%安)。今回、7月高値からの下げ率は26.5%であり、この大きなスケール感は4年サイクル底の深さとしての資格を十分に満たしています。
31,156円は、週足チャートのチャネル下限付近の水準です。そして、21年9月14日に付けた第(1)波の高値[30,795円]、第(3)波レッサー・ディグリーのマルiv波安値[30,583円](※)に近いものでした。
(※) 第1波高値と第4波安値は通常、重なることはありません。今回でいえば、第(4)波安値が第(1)波高値(30,795円)を下回ることはない、といえます。同様にTOPIXの現行の下げは、第(1)波高値(2120)を下回ることはないでしょう。
今回想定される保ち合いでは、パターン終点の安値が第(1)波を下抜くことは決してありません。ただしパターン中A波の安値が、第(1)波の高値と(瞬時)重なることはあり得ます。
【日経平均 日足・エリオット波動分析】
次に示すように8月5日の日経平均は一気に割安感を強めました。
・日経平均総合かい離はマイナス54%、コロナショック急落時(マイナス72%)以来の「売られ過ぎ」に
・東証プライム市場の売買代金は過去最高(7兆9674億円)。セリングクライマックス?
・予想EPSが史上最高値(2418.01円)となったことを受けPERは13.01倍に急低下
・株式益回り(PERの逆数)は7.68%に急上昇
・PBRは1.15倍に急低下
アベノミクス相場が始まった12年11月下旬以来、PERは平均して15.20倍程度で、PBRは平均1.24倍強です。なおEPSは翌6日も2431.65円へ上昇し最高値を更新しています。
テクニカルからも投資尺度からみても、8月5日の日経平均は信じられないほど割安になった、といえるでしょう。このとき日経平均は「陰の極」に達した可能性が高いのではないでしょうか。
改めて8月5日安値は、4年サイクル底に相応しいといえそうです。
【日経平均 時間足・エリオット波動分析】
31,156円(8/5安値)を以て第(4)波のA波安値を終了し─あるいは(4)波自体が終わった可能性もあります─B波によるリバウンドが展開中と思われます。
B波は基本的に三波構成(ⓐ-ⓑ-ⓒ)による上昇で、その想定戻りレンジは [35,461円~36,791円] (A波の38.2%-50%戻り)です。
8月7日高値(35,849円)はレンジ内で付けたものですが、それはⓐ波高値に位置付けられます。
目先はⓑ波による押し目、あるいは、保ち合いパターンとなるでしょう。このⓑ波を経て、ⓒ波による上値試しに発展することになりそうです。
ブラック・マンデー急落(87年10月20日)の翌21日と22日に、日経平均は下げの61.8%を取り戻しています。今回でいえばA波の61.8%戻りは[38,121円]であり、この水準にB波が届いてもおかしくありません。
[NYダウ]
【NYダウ日足・エリオット波動分析】
22年10月(28,660ドル)からの上昇は、プライマリー級➃波中(B)波とカウントされ(あるいはプライマリー級➄波)、それは完了したとみられます。この見方が正しければNYダウは、いずれ22年10月安値(28,660ドル)を窺う展開となるでしょう。
41,376ドル(7/18高値)からは、(C)波による下落とみられます。
当面のリバウンドを経て、200日MA※へ向けた下げとなるでしょう。現在200日MAの辺りに、フィボナッチ比率からのサポートがあります。
※200日MA…38,051ドル(8/8)
[37,919ドル]…23年10月安値からの上昇に対する38.2%押し
【NYダウ時間足・エリオット波動分析】
41,198ドル(8/1高値)からは、マルiii波による下げとカウントできます。
このマルiii波は、フィボナッチ比率の節目37,919ドル(先述)や、3月以降のトライアングル内安値37,611ドル(4/18)などを、トライアングル中安値)などを打診した後に、マルiv波のリバウンド(保ち合い型)に入る可能性があります。
[ナスダック]
【ナスダック総合指数日足・エリオット波動分析】
22年12月からの上昇は、プライマリー級第➃波における(B)波(あるいはプライマリー級第➄波)とみられ、それは18,671(7/11高値)を以て終了したとみられます。以来(C)波による下げに入ったナスダックは、いずれ12,500~10,000へ下落する可能性があります。
8月5日、ナスダックは200日MAに達し、リバウンドに入りました。短期的には100日MA※や、8月1日~2日に空いたマド(17,051~16,920)を試すことがありそうです。
※100日MA…16,886(8/8)
そんなリバウンドを経てナスダックは、下げ基調を再び強めるでしょう。この場合は15,708(8/5安値)を割り込み、15,222(4/19安値)を試す展開が想定されます。
なお8月1日~2日のマド埋めを果たした後もリバウンドが継続し、17,791(8/1高値)を上抜くような動きに発展した場合、もはやリバウンドとみることは難しくなり、現在の弱気シナリオに代わる別の見通しが必要になります。
【フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)・日足エリオット波動分析】
5931(7/11高値)からは(C)波による、下げトレンドに入った可能性があるとみています。
7月高値(5931)から8月5日の安値(4290)まで下げ率は27.65%に広がり、定義上の「弱気相場」(20%超の下げ)に入りました。
足元はリバウンドの動きとなっています。
4月安値(4287)が下値の節目として強く意識されているようです。
短期的には、8月1日~2日に空いたマド(4801~4698)を埋めにいく局面でしょう。
マド埋めを果たすと、[4917-5111](7月からの下落の38.2%-50%)へ、さらにリバウンドが続くかもしれません。
一方4287を明確に下抜くと、次は4000処が試されることでしょう。
[米ドル/円]
【月足・エリオット波動分析】
2011年10月の75.570円以来の(A)-(B)-(C)[ジグザグ]による円安ⓦ波は、151.899円(22/10/21)を以て終わり、そこからはⓍ波の「円高局面(トレンドではない)」が進行中です。このⓍ波により米ドル/円(ドル/円)は、2028年4月頃までレンジ相場を形成していくでしょう。
161.938円(7/3)は、15年6月・125.860円から9年目に付けた「8年サイクル高値」とみられます。
それは波動カウント的に、Ⓧ波中B波高値(イレギュラートップ/不規則天井)に位置付けられ、このカウントによれば、いまはⓍ波中C波によるドル安・円高が進行中です。
22年10月以来のⓍ波が描くパターンとして大きくは、➀[ランニング・トライアングル]、➁[エクスパンディッド・フラット]、これら二通りの可能性があります。
➀の場合、現行C波はA波安値(127.158円)を下回りません。C波は三波で構成され、2011年からの上昇チャネルのセンターライン(↑➀)が強いサポートになるでしょう(週足分析では、この➀に基づいています)。
一方➁の場合には、現行C波(五波構成)はチャネル下限(↑➁)を目指し、より大きなドル安・円高になることが見込まれます。
【週足・エリオット波動分析】
22年10月(151.899円)からのA(↘)-B(↗)-C(↘)編成において、23年1月(127.158円)からのB波は161.938円(7/3)を以て完成しました。それはA波開始点を上回る、不規則天井(イレギュラー・トップ)でした。
161.938円(7/3)からはC波によるドル安・円高です。
C波の長さについては、A波が有効な「ものさし」になります。
A波の長さは24.741円(およそ25円)でしたから、C波の長さも同様と考えると、137円辺り(厳密には137.197円)がC波のターゲットです。
【日足・エリオット波動分析】
8月5日に米10年長期金利は一時3.6653%と1年1カ月ぶり低水準となり、日米金利差はさらに縮小しました。それに伴い、この日のドル/円は一時141.630円まで下げ、金利差からみた「本来あるべき水準」に収れんしました。
[日米実質金利差による推計値]…146.430円
円キャリートレードの巻き戻しはひとまず一巡し、戻りを試す局面に入った、とみてよさそうです。
ドル/円は短期的に、7月からの下げに対する38.2%-50%戻り[149.387円-151.784円]を試してもおかしくないでしょう。
[ドルインデックス(ドル指数)]
【週足・エリオット波動分析】
22年9月高値(114.778)以来、ドルインデックスはA(↘)-B(↗)-C(↘)編成による下落基調にあります。
23年7月安値(99.578)を起点とするB波は、トライアングル(ⓐ-ⓑ-ⓒ-ⓓ-ⓔ)を形成中です。
足元はⓔ波のドル高局面とみられます。この見方通りなら、まもなくB波は完成し、その後に到来するC波によって、ドル指数は23年安値(99.578)を大きく下回るでしょう。
派生的な見方として、「トライアングルは105.915(6/21)を以て既に完成しており、そこからはC波によるドル安が始まっている」というものがあります。
いずれにしても、今後の大幅なドル安が想定されます。
ただし106.517(4/16)を上抜く動きとなったときは、短期的なドル安見通しはいったん撤回され、別のオプションが必要になります。
エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。
- 当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
- 当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
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