マネースクエア マーケット情報

主要国株価動向や日銀副総裁の発言が材料に!?

2024/08/07 09:12

【ポイント】
・主要国の株価が軟調に推移する場合、リスクオフが強まる可能性あり
・内田副総裁は日銀の金融政策の先行きについての手掛かりを提供するか
・堅調なNZ雇用統計を受けて市場ではRBNZ利下げ観測が後退しそう

(欧米市場レビュー)

6日、欧米時間の外為市場は方向感に欠ける展開。おおむね、米ドル/円は144~146円、ユーロ/円は154~159円、英ポンド/円は183~185円のレンジ内で上下動しました。米国の主要株価指数の反発が円の重石となる一方で、日経平均先物が夜間取引で大幅に下落したことが、円の支援材料となりました。

(本日の相場見通し)

このところ米ドル/円やクロス円(米ドル/円を除く対円の通貨ペア)を中心に大きく変動しています。引き続き注意が必要です。

本日は米国の主要な経済指標の発表はなく、日米など主要国の株価動向が引き続き材料になりそうです。主要国の株価が軟調に推移すれば、リスクオフ(リスク回避)の動きが市場で強まるとともに、が堅調に推移して米ドル/円やクロス円(米ドル/円を除く対円の通貨ペア)には下押し圧力が加わる可能性があります。

本日、内田日銀副総裁が函館市金融経済懇談会に出席します。内田副総裁は午前10時30分から始まる懇談会の冒頭であいさつをし、午後2時30分から会見する予定です。あいさつや会見で日銀の金融政策の先行きについて新たな手掛かりが提供されれば、材料になりそうです。

***

NZの4-6月期の雇用統計が午前7時45分に発表され、全般的に市場予想と比べて強い結果でした。

雇用統計の結果は以下の通り。( )は市場予想です。
・失業率:4.6%(4.7%)
・就業者数(前期比):0.4%(マイナス0.2%)
・就業者数(前年比):0.6%(0.0%)
・労働参加率:71.7%(71.3%)
・労働コスト指数(前期比):0.9%(0.8%)
・労働コスト指数(前年比):3.6%(3.5%)

RBNZ(NZ中銀)は来週水曜日(14日)に政策会合を開きます。市場では政策金利は据え置かれるとの見方が有力なものの、0.25%利下げするとの観測もあります。雇用統計の結果を受けて利下げ観測は後退しそうです。

雇用統計の結果発表後、NZドルが堅調に推移してNZドル/円とNZドル/米ドルは上昇し、豪ドル/NZドルは下落しました。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

  • 当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
  • 当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
  • 当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。
  • 相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。
topへ