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【株価指数】株価は総じて堅調、日経平均やS&P500は高値更新

2024/07/08 08:02

【ポイント】
・パウエル議長の議会証言で、利下げ観測は高まるか
・四半期決算は良好?
・欧州政治情勢にも要注目!

先週(7/1- )のレビュー

4日の米独立記念日(株式・債券は休場)を挟み、全般的に市場の流動性が低下したとみられるなか、株価は総じて堅調に推移。日経平均、S&P500、ナスダック100は高値を更新しました。世界的に景気が緩やかに減速するなか、インフレが鈍化し、(日銀以外の)主要な中央銀行が利下げを行うとの観測が背景にあります。

ISM製造業&非製造景況指数や雇用統計など米国の経済指標は弱め。長期金利が大幅に低下し、FRBの利下げ観測を高めるとともに、株価の上昇要因となりました。

英国議会選挙では、野党労働党が圧勝しました。ただ、結果は事前予想の通りでもあり、市場の反応は限定的でした。他方、フランス議会選挙では、第1回投票で躍進したRN(国民連合)が失速、与党連合と選挙協力した左派連合が最多議席を獲得する勢いのようです。


今週(7/8- )の相場材料

パウエル米FRB議長の議会証言が、9日(上院銀行委)と10日(下院金融サービス委)に実施されます。前回6月11-12日開催のFOMC議事録はややハト派的な内容でした。弱めの米雇用統計などを受けて、利下げに前向きな発言がみられるか、要注目でしょう。6月CPI(消費者物価指数)も注目されます。

4-6月期を終えて四半期の企業決算が本格化します。まずは米国のシティグループなど金融株の決算が明らかに。ファーストリテイリングは3-5月期の決算を発表。総じて株価をサポートする内容となるかもしれません。

英国では労働党のスターマー党首が首相に就任しました。フランスでは第1党の左派連合・新人民戦線も過半数には届かず、誰が首相になるのか、議会でどのような協力体制ができるのか、不透明です。欧州の政治情勢も株式市場の相場材料になるかもしれません。

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西田明弘

執筆者プロフィール

西田明弘(ニシダアキヒロ)

チーフエコノミスト

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