BOE(英中銀)は利下げに接近!? 市場は年内8月と11月の利下げを予想
2024/06/21 07:18
【ポイント】
・BOEは20日のMPCで据え置きを決定も、利下げの接近を示唆
・MPC後の市場のメインシナリオは「年内は8月と11月の利下げ」
・6月CPI(7/17発表)がインフレ鈍化を示せば、8月1日に利下げか
BOE(英中銀)は20日のMPC(金融政策委員会)で、政策金利の据え置きを決定しました。票決は7対2で、2人が利下げを支持しました。また、議事要旨によれば、据え置きを支持した数人は「ギリギリの判断だった」としており、今後さらにインフレ鈍化を示すデータが出てくれば、利下げを支持する委員は増えそうです。今回の2人以外に3人が新たに利下げを支持すれば、政策金利は引き下げられます。
20日時点のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、市場は次回8月1日のMPCでの利下げを約6割の確率で、また11月7日のMPCでの追加利下げを同じく約6割の確率で織り込んでいます。すなわち、現時点でのメインシナリオ(確率5割超)は「年内は8月と11月に利下げ」です。

前日19日の5月CPI(消費者物価指数)発表後のメインシナリオは「年内は9月と12月に利下げ」だったので、市場の利下げ観測が前倒しになった格好です。5月CPIは総合が前年比2.0%と、BOEの物価目標に到達したものの、BOEが重視するCPIサービスが上振れしました。
■20日付け「英CPIは2%目標到達、それでも英中銀は利下げに慎重!?」をご覧ください。
ただ、MPCの議事要旨によれば、数人の委員は、「(最近のデータは)経済が向かっているインフレ鈍化の軌道を大きく変えるものではない」と判断しました。また、議事録によれば、3人の委員が利下げ支持に傾きつつあると示唆されており、ベイリー総裁と副総裁2人が該当する可能性があるようです。
7月17日に発表される6月CPI(とくにCPIサービス)がインフレ鈍化の継続を示せば、8月1日のMPCで利下げが実施される可能性は高そうです。
・BOEは20日のMPCで据え置きを決定も、利下げの接近を示唆
・MPC後の市場のメインシナリオは「年内は8月と11月の利下げ」
・6月CPI(7/17発表)がインフレ鈍化を示せば、8月1日に利下げか
BOE(英中銀)は20日のMPC(金融政策委員会)で、政策金利の据え置きを決定しました。票決は7対2で、2人が利下げを支持しました。また、議事要旨によれば、据え置きを支持した数人は「ギリギリの判断だった」としており、今後さらにインフレ鈍化を示すデータが出てくれば、利下げを支持する委員は増えそうです。今回の2人以外に3人が新たに利下げを支持すれば、政策金利は引き下げられます。
20日時点のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、市場は次回8月1日のMPCでの利下げを約6割の確率で、また11月7日のMPCでの追加利下げを同じく約6割の確率で織り込んでいます。すなわち、現時点でのメインシナリオ(確率5割超)は「年内は8月と11月に利下げ」です。

前日19日の5月CPI(消費者物価指数)発表後のメインシナリオは「年内は9月と12月に利下げ」だったので、市場の利下げ観測が前倒しになった格好です。5月CPIは総合が前年比2.0%と、BOEの物価目標に到達したものの、BOEが重視するCPIサービスが上振れしました。
■20日付け「英CPIは2%目標到達、それでも英中銀は利下げに慎重!?」をご覧ください。
ただ、MPCの議事要旨によれば、数人の委員は、「(最近のデータは)経済が向かっているインフレ鈍化の軌道を大きく変えるものではない」と判断しました。また、議事録によれば、3人の委員が利下げ支持に傾きつつあると示唆されており、ベイリー総裁と副総裁2人が該当する可能性があるようです。
7月17日に発表される6月CPI(とくにCPIサービス)がインフレ鈍化の継続を示せば、8月1日のMPCで利下げが実施される可能性は高そうです。
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