英CPIは2%目標到達、それでも英中銀は利下げに慎重!?
2024/06/20 07:23
【ポイント】
・英国の5月CPIは前年比2.0%と、BOE(英中銀)の目標に到達
・BOEが重視するCPIサービスは依然として高め
・本日20日のBOE政策会合でどんな議論がなされるか
英国の5月CPI(消費者物価指数)は前年比2.0%と、市場予想の通りで前月(2.3%)から鈍化。エネルギーや食料、酒、タバコを除くCPIコアは同3.5%と、やはり市場予想の通りで前月(3.9%)から鈍化しました。

5月CPIはBOE(英中銀)が目標とする2%に到達しました。6月以降はさらに低下する可能性もありそうです。それでもBOEは利下げに慎重になるかもしれません。BOEが重視するCPIサービスは5月に前年比5.7%。前月(5.9%)から鈍化したものの、市場予想(5.5%)を上回りました。
前年比のピークがCPI総合で22年10月(11.1%)、CPIサービスで23年5月(7.4%)と、後者が前者に半年程度遅れたことを考えると、今後CPIサービスの伸びが順調に鈍化するかもしれません。ただ、Bloombergによれば、CPIサービスの3カ月前比年率は5月に6.3%と2カ月連続で伸びが高まっているようです。

BOEが足もとのインフレ動向をどう判断するか。本日のMPC(金融政策委員会)でどんな議論が展開されるか、たいへん興味深いところでしょう(議事要旨は即時公表されます)。
なお、19日時点のOIS(翌日物金利スワップ)によれば、市場が織り込むシナリオ(確率5割超)は、「BOEの利下げは、24年9月、同12月、25年3月」です。

■ユーロ/英ポンドのテクニカル分析は、「ユーロ/英ポンド、英中銀会合が相場動意となるか」をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。
・英国の5月CPIは前年比2.0%と、BOE(英中銀)の目標に到達
・BOEが重視するCPIサービスは依然として高め
・本日20日のBOE政策会合でどんな議論がなされるか
英国の5月CPI(消費者物価指数)は前年比2.0%と、市場予想の通りで前月(2.3%)から鈍化。エネルギーや食料、酒、タバコを除くCPIコアは同3.5%と、やはり市場予想の通りで前月(3.9%)から鈍化しました。

5月CPIはBOE(英中銀)が目標とする2%に到達しました。6月以降はさらに低下する可能性もありそうです。それでもBOEは利下げに慎重になるかもしれません。BOEが重視するCPIサービスは5月に前年比5.7%。前月(5.9%)から鈍化したものの、市場予想(5.5%)を上回りました。
前年比のピークがCPI総合で22年10月(11.1%)、CPIサービスで23年5月(7.4%)と、後者が前者に半年程度遅れたことを考えると、今後CPIサービスの伸びが順調に鈍化するかもしれません。ただ、Bloombergによれば、CPIサービスの3カ月前比年率は5月に6.3%と2カ月連続で伸びが高まっているようです。

BOEが足もとのインフレ動向をどう判断するか。本日のMPC(金融政策委員会)でどんな議論が展開されるか、たいへん興味深いところでしょう(議事要旨は即時公表されます)。
なお、19日時点のOIS(翌日物金利スワップ)によれば、市場が織り込むシナリオ(確率5割超)は、「BOEの利下げは、24年9月、同12月、25年3月」です。

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