米FRBの利下げは今年9月より10月以降!?
2024/05/22 07:08
【ポイント】
・多くのFOMC参加者が利下げに慎重な発言
・市場のメインシナリオは「9月と12月に0.25%ずつの利下げ」
・FOMCの想定と市場予想のかい離がどう修正されるか
今週に入っても多くのFOMC参加者が利下げに慎重な見解を表明しています。それらは必ずしも市場が織り込む9月の利下げを否定するものではありません。しかし、多くのFOMC参加者が10月以降の利下げ開始の可能性の方が高いと考えているのかもしれません。FOMCの想定(おそらく)と、市場予想のかい離がどう修正されるのか、要注目でしょう。
21日ウォラー理事(TVインタビュー):
「もし、今後3-5カ月間に(インフレ等の)弱めのデータが続くなら、今年の終盤での利下げを検討するかもしれない」
21日ボスティック・アトランタ連銀総裁(記者団に対して):
「中立金利の水準に関する議論が活発化している」、「インフレが今後も緩やかに鈍化するとみているので、10-12月に利下げを開始できる可能性が高い」
20日バー副議長(アトランタ連銀主催の会合で):
「インフレが鎮静化するためには従来考えていたより長い期間、金利を据え置く必要がある」
20日メスター・クリーブランド連銀総裁(TVインタビュー):
「インフレは鈍化すると思うが、簡単にはいかない。データによって正当化されるなら、利上げを検討しても良いと考えている」、「以前考えていた年内3回の利下げはもはや適切ではない」
20日ジェファーソン副議長(住宅銀行協会の会合で):
「4月のインフレ指標が鈍化したことには勇気付けられる。ただ、インフレの鈍化が続くかを判断するのは時期尚早だ」
◆OIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、市場が織り込むFRBの利下げは9月までが8割弱、2回目の利下げが12月までで7割弱。今後のデータ次第では、市場の利下げ予想が10月以降に後ズレする、あるいは年内の利下げが1回だけになる可能性もありそうです。
・多くのFOMC参加者が利下げに慎重な発言
・市場のメインシナリオは「9月と12月に0.25%ずつの利下げ」
・FOMCの想定と市場予想のかい離がどう修正されるか
今週に入っても多くのFOMC参加者が利下げに慎重な見解を表明しています。それらは必ずしも市場が織り込む9月の利下げを否定するものではありません。しかし、多くのFOMC参加者が10月以降の利下げ開始の可能性の方が高いと考えているのかもしれません。FOMCの想定(おそらく)と、市場予想のかい離がどう修正されるのか、要注目でしょう。
21日ウォラー理事(TVインタビュー):
「もし、今後3-5カ月間に(インフレ等の)弱めのデータが続くなら、今年の終盤での利下げを検討するかもしれない」
21日ボスティック・アトランタ連銀総裁(記者団に対して):
「中立金利の水準に関する議論が活発化している」、「インフレが今後も緩やかに鈍化するとみているので、10-12月に利下げを開始できる可能性が高い」
20日バー副議長(アトランタ連銀主催の会合で):
「インフレが鎮静化するためには従来考えていたより長い期間、金利を据え置く必要がある」
20日メスター・クリーブランド連銀総裁(TVインタビュー):
「インフレは鈍化すると思うが、簡単にはいかない。データによって正当化されるなら、利上げを検討しても良いと考えている」、「以前考えていた年内3回の利下げはもはや適切ではない」
20日ジェファーソン副議長(住宅銀行協会の会合で):
「4月のインフレ指標が鈍化したことには勇気付けられる。ただ、インフレの鈍化が続くかを判断するのは時期尚早だ」
◆OIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、市場が織り込むFRBの利下げは9月までが8割弱、2回目の利下げが12月までで7割弱。今後のデータ次第では、市場の利下げ予想が10月以降に後ズレする、あるいは年内の利下げが1回だけになる可能性もありそうです。

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