【株価指数】FTSE100が高値更新、マグニフィセント7の決算

【ポイント】
・英FTSE100が史上最高値を更新
・FTSE100はエネルギー関連を含むディフェンシブ銘柄が中心
・NYダウは2営業日続伸、大型テクノロジー銘柄の決算に注目

英国の主要株価指数であるFTSE100が22日、終値ベースで8023.87と、昨年2月につけた高値を抜き、過去最高値を更新しました。今年に入って高値を更新していた日経平均やNYダウなどにキャッチアップした格好です。



FTSE100は、医療製品・医薬品のアストラゼネカ、石油・エネルギーのシェルやBP、食品・パーソナルケア製品のユニリーバなど、景気循環の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄を多く含んでいます。そのため、中東情勢など地政学リスクが高まるなかでも相対的にパフォーマンスが良かったのかもしれません。最近の原油価格の上昇や英ポンドの軟調からも恩恵を受けたようです。

Bloombergによれば、FTSE100の年初来約4%の上昇幅のうち9割近くを5銘柄が説明しているとのこと（下図）。先週16日にFTSE100が大幅に下落した際には、HSBC（金融）の人員削減が嫌気されました。



NYダウは22日、先週末に続いて続伸。米企業の1-3月期決算が本格化するなか、「マグニフィセント７」と呼ばれる米国を代表する大型テクノロジー７銘柄などの決算が注目されます。Bloombergによれば、マグニフィセント７として前年比40％の増益が予想されており、高いハードルを超えられるでしょうか。今週は、本日23日のテスラなど4銘柄の決算が発表されます。

4月23日　テスラ　
4月24日　メタ・プラットフォームズ（フェイスブック）
4月25日　マイクロソフト、アルファベット（グーグル）　
4月30日　アマゾン　
5月 2日　アップル　
5月22日　エヌビディア