BOEはハト派的据え置き!? 英ポンド/円は15年8月以来の高値から反落
2024/03/22 07:10
【ポイント】
・BOEは5会合連続で据え置きを決定
・前回利上げを支持した2人の委員は据え置き支持に転向
・ベイリー総裁はインフレ率低下の進展に自信を深めた!?
BOE(英中銀)のハト派的据え置きを受けて、英ポンド/円は日本時間21日早朝につけた15年8月以来の高値193.501円から下落、同22日早朝には一時191.736円を付けました。
21日のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、市場が織り込む6月20日のMPCでの利下げ確率は77%と、前日時点の58%から上昇。5月9日の利下げも29%織り込まれており(前日時点は18%)、市場では利下げが前倒しになる可能性も意識されているようです。
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BOEは21日のMPC(金融政策委員会)で5会合連続での政策金利5.25%の据え置きを決定しました。票決は8対1。1人の委員が前回に続き利下げを支持しました。前回利上げを支持した2人は据え置き支持に転向しました。
ベイリー総裁は会見で「まだ利下げできる段階ではない」として市場の利下げ期待をけん制しました。ただ、「足もとでインフレ率低下の進展を示す一層の心強い兆候がある」、「正しい方向に向かっている」とも述べました。
即時公表された議事録では、政策金利をいつまで現行水準に維持するか「検討を続ける」とのガイダンスが維持されました。ただし、「利下げが行われたとしても、政策スタンスは依然として景気抑制的」との文言が新たに追加されました。
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MPCの前日20日に発表された2月CPI(消費者物価指数)は総合が前年比3.4%、エネルギー・食料・酒・タバコを除くコアは同4.5%と、前月の4.0%と5.1%からいずれも目立って鈍化しました。
・BOEは5会合連続で据え置きを決定
・前回利上げを支持した2人の委員は据え置き支持に転向
・ベイリー総裁はインフレ率低下の進展に自信を深めた!?
BOE(英中銀)のハト派的据え置きを受けて、英ポンド/円は日本時間21日早朝につけた15年8月以来の高値193.501円から下落、同22日早朝には一時191.736円を付けました。
21日のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、市場が織り込む6月20日のMPCでの利下げ確率は77%と、前日時点の58%から上昇。5月9日の利下げも29%織り込まれており(前日時点は18%)、市場では利下げが前倒しになる可能性も意識されているようです。
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BOEは21日のMPC(金融政策委員会)で5会合連続での政策金利5.25%の据え置きを決定しました。票決は8対1。1人の委員が前回に続き利下げを支持しました。前回利上げを支持した2人は据え置き支持に転向しました。
ベイリー総裁は会見で「まだ利下げできる段階ではない」として市場の利下げ期待をけん制しました。ただ、「足もとでインフレ率低下の進展を示す一層の心強い兆候がある」、「正しい方向に向かっている」とも述べました。
即時公表された議事録では、政策金利をいつまで現行水準に維持するか「検討を続ける」とのガイダンスが維持されました。ただし、「利下げが行われたとしても、政策スタンスは依然として景気抑制的」との文言が新たに追加されました。
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MPCの前日20日に発表された2月CPI(消費者物価指数)は総合が前年比3.4%、エネルギー・食料・酒・タバコを除くコアは同4.5%と、前月の4.0%と5.1%からいずれも目立って鈍化しました。

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