マネースクエア マーケット情報

【速報】日銀はマイナス金利を解除。金融政策正常化の第1歩!?

2024/03/19 12:58

日銀は本日の金融政策決定会合で、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を修正。デフレ脱却のための大規模な金融緩和から正常化に向けた第1歩と位置付けられるかもしれません。ただし、次の政策変更は恐らく追加利上げになるのでしょうが、それがいつで、日銀は何をもって判断するかは不透明です。植田総裁の記者会見で何らかのヒントが出されるか注目されます。

市場は今回の決定を織り込み済みだったのか、あるいは「ハト派的利上げ」と判断したのか、米ドル/円は上下に振れた後やや強含みで推移しています(日本時間13時現在)。植田総裁の会見後、欧州時間以降にどんな反応をみせるのか興味深いところでしょう。

*******
今回の決定事項は、「金融政策の枠組みの見直し」と題されました。主な内容は以下の通りです。

長短金利操作(YCC=イールドカーブ・コントロール)を廃止短期金利は無担保コールレート翌日物を0~0.1%で推移するよう促す(賛成7反対2)。長期金利については目標水準を定めず、これまでと同程度の金額で長期国債の買入れを継続する。ただし、長期金利の急激な上昇を抑制すべく機動的に対応する(賛成8反対1)。

決定事項への反対意見は、マイナス金利を継続すべき、あるいは長短金利操作とマイナス金利の同時撤廃は避けるべきなど。

資産買入れについてはETFとJ-REITについては新規の買入れを終了。CPや社債等は買入れ額を段階的に減額し、1年後をメドに終了(全員一致)。
西田明弘

執筆者プロフィール

西田明弘(ニシダアキヒロ)

チーフエコノミスト

  • 当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
  • 当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
  • 当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。
  • 相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。
topへ