米長期金利は4.30%台に上昇、米ドル/円の支援材料に!?
2024/03/18 08:07
【ポイント】
・米長期金利は2月末以来の4.32%を示現
・長期金利が上昇すれば米ドル/円の支援材料に
・FOMCの結果や予算交渉に要注目
先週、米長期金利(10年物国債利回り)は一時、2月末以来となる4.32%まで上昇しました。12日に発表された2月CPI(消費者物価指数)、14日の同PPI(生産者物価指数)が市場予想より強めで、インフレの根強さを示したからです。

昨年11-12月における米ドル/円と長期金利の関係式を用いると、15日時点の米ドル/円の推計値は147.49円です。これは実勢値を1%程度下回っていますが、2月に3%前後まで広がったかい離率は縮小傾向にあります。


今後、長期金利が一段と上昇するならば、米ドル/円の上昇要因となる可能性がありそうです。今週は20日のFOMCの結果(ドット・プロットなど経済・金融政策見通しを含む)やパウエル議長の記者会見に要注目でしょう。
22日24時に米継続(つなぎ)予算が期限切れとなります。8日に予算の30%程度をカバーする歳出法が成立しましたが、残り70%については新たな予算措置が取られなければシャットダウン(政府機能の一部停止)の対象となります。政府と議会は新たな予算措置について交渉していますが、メキシコ国境の問題を巡って難航しているようです。
政府・議会の財政管理能力が疑問視されれば、長期金利に上昇圧力が加わる可能性があります。ただ、その場合は「悪い金利上昇」であり、米ドル/円にとってはプラスにならないかもしれません。
・米長期金利は2月末以来の4.32%を示現
・長期金利が上昇すれば米ドル/円の支援材料に
・FOMCの結果や予算交渉に要注目
先週、米長期金利(10年物国債利回り)は一時、2月末以来となる4.32%まで上昇しました。12日に発表された2月CPI(消費者物価指数)、14日の同PPI(生産者物価指数)が市場予想より強めで、インフレの根強さを示したからです。

昨年11-12月における米ドル/円と長期金利の関係式を用いると、15日時点の米ドル/円の推計値は147.49円です。これは実勢値を1%程度下回っていますが、2月に3%前後まで広がったかい離率は縮小傾向にあります。


今後、長期金利が一段と上昇するならば、米ドル/円の上昇要因となる可能性がありそうです。今週は20日のFOMCの結果(ドット・プロットなど経済・金融政策見通しを含む)やパウエル議長の記者会見に要注目でしょう。
22日24時に米継続(つなぎ)予算が期限切れとなります。8日に予算の30%程度をカバーする歳出法が成立しましたが、残り70%については新たな予算措置が取られなければシャットダウン(政府機能の一部停止)の対象となります。政府と議会は新たな予算措置について交渉していますが、メキシコ国境の問題を巡って難航しているようです。
政府・議会の財政管理能力が疑問視されれば、長期金利に上昇圧力が加わる可能性があります。ただ、その場合は「悪い金利上昇」であり、米ドル/円にとってはプラスにならないかもしれません。
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