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米消費者のインフレ期待が低下・・・

2024/01/09 07:19

【ポイント】
・NY連銀が調査するインフレ期待が低下
・消費者が予想する1年後のインフレ率は3.0%、2年ぶりの低水準
・マイナーな指標ながら市場は小幅に反応

NY連銀が発表した12月の「消費者期待調査」で1~5年後のインフレ期待が低下しました。1年後のインフレ期待は3.0%と、11月の3.4%から低下。これは21年1月以来、約3年ぶりの低水準でした。その他に、3年後のインフレ期待は2.6%(11月3.0%)、5年後のインフレ期待は2.5%(同2.7%)。いずれも前月から低下しました。

NY連銀インフレ調査

「消費者期待調査」はNY連銀が全米の約1,300世帯を対象に、インフレ、雇用、家計財務などについて調査するもの。サンプル数は小さいし、調査開始が2013年と歴史が比較的浅いこともあってメジャーな指標とは言えません。

もっとも、現在は金融政策の転換が市場の大きなテーマになっているだけに、インフレに関する相場材料には敏感に反応するのでしょう。指標の発表を受けて、短期金利、長期金利ともに小幅に低下しました。
西田明弘

執筆者プロフィール

西田明弘(ニシダアキヒロ)

チーフエコノミスト

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