ISM製造業景況指数やJOLTS、FOMC議事録が材料になるか
2024/01/03 08:40
この度の能登半島地震に際しまして、被害に遭われた方々、そして関係者の方々に謹んでお見舞い申し上げます。
お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、 一日も早い復旧・復興をお祈りいたします。
【ポイント】
・米経済指標の結果次第では、米景気をめぐる懸念が強まる可能性あり
・FOMC議事録やリッチモンド連銀総裁の講演で市場の金融政策見通しが変化するか
(欧米市場レビュー)
2日の欧米時間の外為市場では、米ドルが堅調に推移。一時、米ドル/円は142.167円、米ドル/カナダドルは1.33289カナダドルへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.09385ドル、豪ドル/米ドルは0.67559米ドル、NZドル/米ドルは0.62461米ドルへと下落しました。米国の長期金利(10年物国債利回り)が上昇したことが、米ドルの支援材料となりました。
(本日の相場見通し)
本日は、米国の23年12月ISM製造業景況指数や11月JOLTS(労働動態調査)求人件数が発表されます(いずれも日本時間24:00)。これらが材料になりそうです。
市場予想は、ISM製造業景況指数が47.1、JOLTS求人件数が885.0万件です。これらが市場予想を下回る結果になれば、米景気の先行きへの懸念が強まるとともに、米ドルが軟調に推移しそうです。米ドル/円や米ドル/カナダドルは下落し、一方でユーロ/米ドルや豪ドル/米ドル、NZドル/米ドルは上昇する可能性があります。米ドル/円は心理的節目の140.000円が下値メドです。
FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録(12/12-13開催分)やバーキン・リッチモンド連銀総裁の講演にも注目です。バーキン総裁は今年24年のFOMCにおいて投票権があります。
市場では、FRB(米連邦準備制度理事会)は3月に利下げを開始して、24年末までに合計1.50%の利下げを行うとの観測があります。FOMC議事録やバーキン総裁の講演を受けて市場の金融政策見通しが変化すれば、材料になりそうです。
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