【速報】植田総裁会見、「金利(きんり)」ではなく「気(き)」を引き締めて・・
2023/12/19 17:22
日銀は金融政策決定会合で現状維持を決定。植田総裁は記者会見でマイナス金利の解除を含めて金融緩和の修正を急ぐつもりはないことを改めて表明しました。
会合の結果公表前に142円台半ばで推移していた米ドル/円は、結果公表後に143円台半ばまで上昇。植田総裁の会見開始直後に142円台半ばに下落したものの、すぐに反発。欧州時間の開始前後に144円台に乗せて推移しています(日本時間午後5時現在)。市場は日銀の結果をハト派的と判断したようです。
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植田総裁の会見で興味深かった点をいくつか挙げておきます。
国会答弁で「年末から来年にかけて一段とチャレンジングになる」と述べたことに関して、植田総裁は「仕事の取り組み姿勢を問われ、一段と気を引き締めてというつもりでそうした発言をした。金融政策については同じ議員に、粘り強く緩和を継続すると述べた」と語りました。当然、「(金融緩和修正の判断が迫っているので、)気を引き締めて」という意味でしょう。ただ、市場が強く反応したことで、ここでは火消しに走ったとの印象です。
FRBが利下げを開始すれば、日銀は動きづらいかとの質問に対して、植田総裁は「FRBが動きそうだからその前に焦って政策変更しておくというような考え方は不適切だ」と回答。
YCCの修正やマイナス金利解除、さらには量的緩和修正のタイミングに関して、植田総裁は「出口の時に政策手段を修正する順序はまだ発信できる状態にはない」と述べました。
次回の金融政策決定会合について、「1月会合での政策修正の可能性は、そこまでに入ってくる情報次第だが、そんなに多くはない」とのこと。また、「政策修正について、来月上げますということになる可能性はあまりない」とも述べました。
会合の結果公表前に142円台半ばで推移していた米ドル/円は、結果公表後に143円台半ばまで上昇。植田総裁の会見開始直後に142円台半ばに下落したものの、すぐに反発。欧州時間の開始前後に144円台に乗せて推移しています(日本時間午後5時現在)。市場は日銀の結果をハト派的と判断したようです。
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植田総裁の会見で興味深かった点をいくつか挙げておきます。
国会答弁で「年末から来年にかけて一段とチャレンジングになる」と述べたことに関して、植田総裁は「仕事の取り組み姿勢を問われ、一段と気を引き締めてというつもりでそうした発言をした。金融政策については同じ議員に、粘り強く緩和を継続すると述べた」と語りました。当然、「(金融緩和修正の判断が迫っているので、)気を引き締めて」という意味でしょう。ただ、市場が強く反応したことで、ここでは火消しに走ったとの印象です。
FRBが利下げを開始すれば、日銀は動きづらいかとの質問に対して、植田総裁は「FRBが動きそうだからその前に焦って政策変更しておくというような考え方は不適切だ」と回答。
YCCの修正やマイナス金利解除、さらには量的緩和修正のタイミングに関して、植田総裁は「出口の時に政策手段を修正する順序はまだ発信できる状態にはない」と述べました。
次回の金融政策決定会合について、「1月会合での政策修正の可能性は、そこまでに入ってくる情報次第だが、そんなに多くはない」とのこと。また、「政策修正について、来月上げますということになる可能性はあまりない」とも述べました。
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