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【PM】RBAは利上げを決定! 豪ドルは下落

2023/11/07 14:08

【ポイント】
・声明ではフォワードガイダンスが変化
・市場はハト派的な利上げと受け止めか

RBA(豪中銀)は本日政策会合を開き、0.25%の利上げを行うことを決定。政策金利を4.10%から4.35%へと引き上げました。利上げは6月以来、5会合ぶりです。

RBAは声明で、「豪州のインフレ率(CPI上昇率)はピークを過ぎたものの依然として高過ぎ、数カ月前の予想よりも根強くなっている」と指摘。「インフレ率が妥当な期間内に(RBAの)目標に戻ることを一段と確実にするため、利上げが正当化されると判断した」と説明しました。

声明はまた、豪州のインフレ率について「24年末までに約3.5%となり、25年末までには2~3%の
目標レンジ上限に達する」と予想。8月時点の「24年末までに約3.25%となり、25年末までには2~3%の目標レンジ内に戻る」との見通しから上方修正されました。

一方で声明では、フォードガイダンス(金融政策の方針をあらかじめ示したもの)が変化しました。前回までは「ある程度の金融政策のさらなる引き締めが必要になるかもしれない。ただ、それはデータとリスク評価次第」でした。それが今回は「金融政策をさらに引き締める必要があるかどうかは、データとリスク評価次第」へと変わりました。追加利上げに関する表現が弱まったように感じられます。

RBAの政策会合の結果発表後、豪ドル/円や豪ドル/米ドル、豪ドル/NZドルが下落しました。市場はフォワードガイダンスの変化を見て今回の利上げをハト派的と受け止めたようです。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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