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米FOMCはタカ派的利上げ、年内に追加利上げへ⁉

2026/09/17 06:41

【ポイント】
・FOMCは全会一致で利上げを決定
・ウォーシュ議長はインフレ抑制を最重視する姿勢を強調
・市場は年内2回の会合で1~2回の利上げを予想
・米ドルが全面高、長短金利はFRBへの信認を示唆

9月15-16日に開催された米FOMCでは、0.25%の利上げを決定。ウォーシュ議長は記者会見でインフレの抑制を最重視する姿勢を改めて示しました。「ドット・プロット」は年内の追加利上げを強く示唆。総じて、FOMCの結果はタカ派的と判断されて、米ドルは全面高となりました。短期金利が上昇する一方で、長期金利は小幅の上昇にとどまっており、イールドカーブ(利回り曲線)の形状変化はFRBに対する市場の信認が高まったことを示唆しました。

米利回り曲線

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FOMCの票決は全会一致。

声明文は、全会一致で0.25%の利上げを決定したことを説明。それ以外は前回とほぼ同じ。文言はやや異なるものの、景気は底堅く、物価は高いままだとの判断に変化はありませんでした。全文を紹介すると以下の通り。翻訳および( )は筆者によるもの。

「FOMCは12対0で以下の声明を発表する。

FOMCは、2重の使命(最大雇用と物価安定)を支援するためにFFレートの目標レンジを0.25%引き上げて3.75~4.00%とする決定をした。銀行システム中に十分な準備(流動性のこと)を維持する政策を継続する。

経済活動は堅調なペースで拡大している。一部の地政学的な状況によって不透明感は強いものの、国内の支出はしっかりしている。生産性の伸びは強く、設備投資は力強い。雇用の伸びは労働力の伸びと同じペースであり、失業率はほとんど変化していない。

インフレは高いままだ。今回の行動は(インフレ率の)2%目標へより早く回帰するのを助けるだろう。FOMCは物価の安定を実現する」

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3カ月に1度公表されるFOMCの経済・金融見通しでは、経済成長率見通しが小幅に上方シフト、失業率は下方シフト、2%の物価目標達成は28年までではなく、新しく追加された29年となりました。

FOMC経済見通し

FOMC参加者各個人の政策金利見通しである「ドット・プロット」によれば、参加者18人(※)のうち、12人が26年末までに1回の追加利上げを、4人が2回の追加利上げを予想。このまま据え置きとの予想は2人しかいませんでした。また、27年末までに利下げを予想したのは4人だけで、そのうち1人は大幅な利下げ予想でした。また、政策金利の中立水準を示唆する「長期」の予想は中央値が3.25%で、6月予想からやや上方にシフトしました。

※前回同様にウォーシュ議長は見通しを提供しませんでした。また、新たに追加された29年についてはさらに1人が見通しを提供しませんでした。

ドットプロット

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ウォーシュ議長は記者会見インフレが高過ぎており、今後も上振れのリスクがあるとして物価安定を重視する姿勢を強調。「米景気は強い」、「強くなっている」とも述べました。利上げについては、「緩和の一部を取り除いた」と述べており、政策金利が依然として中立水準に達していないとの判断を示しました。なお、ウォーシュ議長は、トランプ大統領と話をしたかと聞かれて、回答を控えました。
西田明弘

執筆者プロフィール

西田明弘(ニシダアキヒロ)

チーフエコノミスト

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