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エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※7月28日更新

2026/07/28 10:25

宮田レポート(短期アップデート) 260728_miyata.pdf

☆併せてご覧ください
YouTube エリオットView 7月27日
[鬼門の八月 来るか?! ショック相場]

[日経平均・TOPIX]
【当面の想定レンジ】 (日経平均) 50,500~73,500円
                                    (TOPIX) 3400~4180
[NYダウ・S&P500] 
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 45,000~53,300ドル
           (S&P500) 6300~7700
[ナスダック100]
【当面の想定レンジ】 (ナスダック100) 23,500~30,800
                                   (ナスダック総合) 20,700~27,200
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 140.000~165.000円

[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 98.000~102.720



[日経平均・TOPIX]

【週足 エリオット波動分析】
72,831円(6/22)はプライマリー第➂波の天井とみられ、そうであれば、プライマリー第➃波の弱気相場が始まったことになります。

今年3月31日安値(50,558円)以来の現行週次サイクルは、弱気相場に特有の「レフト・トランスレーション(右肩下がり)」になる公算が大きい(つまり上昇期間よりも下げ期間が長くなります)。今サイクルの上昇期間はフィボナッチ13週(両端入れ)の長さでした。サイクル全体が37週~53週(※1)ということから、6月22日(サイクルトップ)からの通算下げ期間は、24週~40週(5カ月~8カ月)と推定されます。

換言すると、日経平均は今年11月~来年3月まで下値模索の展開が続くと予想されます。7月17日に一時62,704円まで下げましたが、この時点で高値からの下げ率は13.9%です(※2)

通常「レフト・トランスレーション」のパターンは、サイクル終点安値はサイクル始点安値を下回ります。つまり、少なくとも50,558円を下回らないことには現行サイクルは終わらないでしょう。

(※1)週次サイクル期間(2020年以降の補正後)は45週±8週(37週~53週)。
(※2)サイクルの高値から安値まで、下げ率は10%~26%(平均17%)。

[TOPIX]
7月6日に最高値を付けてからも─日経平均とは対照的に─なお最高値圏にとどまっています。昨年4月以降で値がさ株への過度な集中投資が続いた反動で、今回は日経平均がTOPIXに先行して弱気相場に入りました。

TOPIXには高値更新の可能性がまだ残されているようです。もっとも、3月安値からの第5波「エンディング・ダイアゴナル」が天井パターンであることに変わりはありません。プライマリー➃波入りは遠い話ではありません。

プライマリー➃波の調整規模は、プライマリー第➁波(2018年1月~20年3月)の下げ率(37.2%)と同等か、それ以上の大きさになると思われます。それでも予想される日経平均の下落スケールよりは、浅めといえるかもしれません。

[日経平均]
72,831円(6/22高値)から62,704円(7/17安値)まで、通算下げ幅は1万円を超え(1万127円)、下げ率は13.9%に広がりました。この大きな下落すべてがマイニュート級のマルi波であり、そこからはマルii波によるリバウンドに位置付けられます。

67,592円(7/22高値)はマルi波のほぼ半値戻り水準[67,768円]に相当しています。マルii波のリバウンドは終わった可能性がありますが、そうだとすると今週から来週は、マルiii波による強力な下落がありそうです(62,704円を割ると三尊パターンから下放れ、下げは一段と加速するでしょう)。上述のようにマルi波は約1万円の下げでした。したがってマルiii波の下げ幅は、通算で1万円~1.6万円になるでしょう。

[予想PER別の日経平均水準]
7月27日の日経平均予想PERは17.99倍、予想EPSは3609円でした。過去最高の予想EPS・3922円(6/25)から低下傾向にあります。




信用評価損益率が急悪化、1年3カ月ぶり低水準(7月17日時点)
評価損益率はマイナス10.45%と2週連続悪化、25年4月25日時点(マイナス10.87%)以来の低水準になりました。この週(13~17日)の日経平均は4416円(6.44%)下げ、レバレッジ買いをしていた個人投資家の含み損が拡大しました。買い残はまだ7兆円近く(6兆7097億円)もあり、買い残整理には時間が必要です。



[NYダウ・S&P500] 

【NYダウ30日足 エリオット波動分析】
NYダウ30は7月7日に最高値(53,289ドル)を付け、一方S&P500の最高値(7620)は6月2日です。これら指数は「未確認」の天井パターンを継続中です。

3月からの上昇C波は、マルi波~マルv波から成る上昇「拡大ウェッジ」とみられます。この弱気パターンが完成した可能性が高まっています。

7月23日は一時51,542ドルへ下げました。目先51,301ドル(6/23安値)を割ると、それは下落基調を一段と強めるきっかけになりそうです。

【S&P500日足 エリオット波動分析】 
6月2日の7620が天井だった場合、既にマルiii波の下落がスタートしていることになります。7294を割るとマルiii波入りが濃厚となり、より本格的な調整に入ることでしょう。

(代替カウント)7294を維持する限り、第4波がトライアングルを形成している可能性が残っています。この場合は、上昇・第5波が控えています。この「最後の上昇」により、強気相場のすべてが完了するでしょう。

SOX指数
7月27日の下落によって、6月来の下落における最低の終値を示現しました。これで終値ベースでも高値からの下げ率は21.04%に拡大し、「弱気相場」入りはより鮮明です。三尊パターンからの垂直計算から導かれる下値メドは9300-9500です。


Bloombergマグニフィセント7インデックス
この指数は5月14日に最高値を付けました。マグ7は他の主要指数より先行して高値を付けており、これは重要な天井パターン(未確認)です。

7月16日の高値は、5月14日高値-6月26日安値の下げに対し78.6%戻しの水準でした。
翌17日にはマドを空けて下げ、ここに「アイランド・リバーサル」転換パターンが示現しました。そして23日は大きくギャップダウンし、200日MAを明確に下抜いています。

これらは下落インパルス波(第3波)のスタートを示唆しており、この見方通りなら、マグ7は3月末安値へ早々に下振れるでしょう。

[ダウ輸送株平均] 



[ナスダック100]

【ナスダック100 時間足 エリオット波動分析】
過去1年間の天井パターン「ダイヤモンド・フォーメーション」から下放れの展開となっています。
今のところダイヤモンドからの垂直計算値は[26,250]です(7月27日は一時27,786まで下げました)。

足元はマイニュート級マルiii波の下落とみられます。この見方によれば、マルiii波の長さはマルi波(2566ポイント下落)の1.618倍(4152ポイント)程度と見込まれます。計算するとマルiii波の下値ターゲットは[26,492]となりますが、それはダイヤモンドからの下値メドに近いものです。


[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】 
二通りの有力波動カウントが存在します。いずれも米ドル/円(以下ドル/円)上昇の終焉が近いことと、円高スタートの接近を暗示しています。

[波動カウント1]
22年10月からの(B)波「トライアングル」を完成後、25年4月からは(C)波の上昇にあります。(C)波完成を以て2011年来のダブル・ジグザグ(Ⓦ-Ⓧ-Ⓨ)は完成し、その後は、大きな下落(ドル安・円高)を迎えることになります。
[波動カウント2]
21年からのⓎ波は、波動間の重なりが目立つ(A)-(B)-(C)-(D)-(E)のウェッジ・パターンを描いています。足元は(E)波の上昇にあり、それはいつ終わってもおかしくありません。

日米実質金利差から導かれる米ドル/円の水準は、現在1ドル=142円程度です。既に日本円は1年以上も、金利差からの妥当な水準より極端に過小評価され続けています。

購買力平価からの妥当な円相場はOECD算出のGDPベースで1ドル=97円~103円です。長期的にも日本円は著しく過小評価されています。

「円安バブル」の崩壊は、円キャリー取引の巻き戻し(円買い戻し)によって引き起こされるでしょう。

【日足 エリオット波動分析】 
25年4月(139.877円)からの上昇(C)波は、(C)波は5つの波(1~5)で構成されます。154.983円(5/6)からは第5波とカウントしています。

7月は高値圏で「ミニ・トライアングル」を形成していましたが、それを上抜き、39年7カ月ぶり円安となりました。

足元は164円に近い水準ですが、上昇(C)波における、第1波と第5波が等しく上がる水準[163.716円]を既に達成しています。ドル/円がピークを付ける可能性に注目しています。高値圏でのトライアングルに続く上昇は多くの場合、短期間にとどまる傾向があります。

一方、今後「持続的なドル高」の予見可能性が高まるようなら、ドル/円のさらなる上振れシナリオを考慮する必要があるでしょう。

金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[142.283円]です。

円売り持ち高が3週ぶり拡大 (2026年7月21日時点)
IMM通貨先物市場において、投機筋(非商業部門)の円売り持ち高は、前週の96.69億ドルから116.50億ドルへ、3週ぶりに拡大しました。

円売り枚数は再拡大
7月24日時点の投機筋の円売り持ち枚数は25万9715枚。前週(23万8628枚)より拡大し、過去最高(26万7507枚)に近づきました。


[ドルインデックス(ドル指数)]


【エリオット波動分析】 
22年9月高値からのドル安Ⓑ波は、「トリプル・ジグザグ(W)-(X)-(Y)-(X)-(Z)」のコースを辿っているとみられます。

今年1月安値からのドル高は、Ⓑ波中の(X)波であり、それが終わると、次は3番目のジグザグ(Z)波が展開されていく、と思われます。

6月24日に付けた高値(101.800)は、ターゲットの[101.138-102.717]内で付けており、それを以て(X)波が終わるかを引き続き注目です。

なお101.800を上回る場合は、[101.977-102.896]を打診する展開が予想されます。


投機筋のドル合成ポジションの買い持ち高は再び拡大
投機筋によるドル合成ポジション買い持ち枚数は、7月21日時点で47万3669枚へ拡大し、6月30日時点の45万5948枚を上回る過去最大を記録しました。


エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。

宮田直彦

執筆者プロフィール

宮田直彦(ミヤタナオヒコ)

チーフ・テクニカルアナリスト、マネースクエアアカデミア学長

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