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米CPIは伸び鈍化、ウォーシュ議長は物価安定へのコミットメントを強調!

2026/07/15 08:00

【ポイント】
・6月CPIは予想以上に下振れ
・ウォーシュ議長は物価安定へのコミットメントを強調
・ウォーシュ議長は政策運営の改革に前向き

米国の6月CPIは物価上昇率の伸び鈍化を示しました。CPI発表後の議会証言でウォーシュFRB議長は単月のデータで安心はできないとして、引き続き物価安定にコミットすることを強調しました。

インフレ率の伸びが鈍化したことで、市場の利上げ観測はやや後退。OIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、市場は次回7月か次々回9月のFOMCでの利上げを確実視していましたが、CPIの発表を受けてその確率は7割弱に低下しました。

米長期金利(10年物利回り)はCPIの発表を受けて一時大幅に下落しましたが、WTI原油価格が上昇したこともあって下げの大部分を戻しました。

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6月CPIは、総合が前年比3.5%、食料とエネルギーを除くコアが同2.6%と、市場予想(それぞれ3.8%、2.8%)を下回り、前月(それぞれ4.2%、2.9%)から伸びが鈍化しました。総合は原油価格下落の影響で前月比マイナス0.4%、コアは横ばい(0.0%)。エネルギーは前月比マイナス5.7%でした。

米CPI(前年比%)

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下院金融サービス委員会での半期に一度の証言で、ウォーシュ議長は物価安定へのコミットメントを強調しました。「FOMC参加者はインフレの高止まりを容認するつもりは一切ない」と述べ、6月CPIについても、ひと月だけのデータで安心することはないと言い切りました。「物価安定と最大雇用」という2つの使命を十分に認識しているとし、「労働市場が良い状態にある一方で、物価についてはやるべきことが残っている」と述べました。

トランプ政権との関係について、トランプ大統領から批判されるとしても、データに基づいて判断するかと問われて、ウォーシュ議長は「そうする」と明言しました(そう答えるしかないと思いますが・・)。

ウォーシュ議長は、労働市場が安定しているとして景気について楽観的でした。AIについては、設備投資をけん引しているとしつつ、経済に不確実性をもたらしていると指摘し、慎重な姿勢をみせました。そのうえで、「FRBはインフレや労働市場への影響を注意深く見守っている」と述べました。

作業部会について、ウォーシュ議長は「政策運営に大きな改革が必要だ」と述べました。5つの作業部会は「白紙の状態」で始め、現時点では「発見の段階」だが、年末に結論を出すまでに発見や考えを共有するつもりだとしました。

市場とのコミュニケーションに関して、これまでのように毎回のFOMC後に記者会見をするかどうかは明言せず、「隠し事をするつもりはない」とだけ述べました。
西田明弘

執筆者プロフィール

西田明弘(ニシダアキヒロ)

チーフエコノミスト

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