スウェーデンクローナの特徴や変動の傾向

スウェーデンクローナの特徴

スウェーデンは北欧型福祉国家の代表格。一般税収を財源とする国民皆保険を実現しています。消費税/付加価値税(VAT)は25%(6%と12%の軽減税率あり)。電子マネーや電子決済(キャッシュレス)の普及率・使用率が非常に高い国です。

GDPの規模は世界24位。一人当たりGDPは同15位(2024年IMF)です。伝統的に製造業が盛ん。主要産品は、機械類、自動車や航空機など輸送機器、通信機器などで、主に欧州に輸出しています。貿易収支・経常収支は90年代半ば以降、恒常的に黒字。少子高齢化が進んでいますが、移民流入により人口は増加傾向です。

スウェーデンは95年にEU(欧州連合)に参加。2003年9月に国民投票にてユーロ参加を否決。ユーロ圏参加のための諸条件をほぼ満たしています。しかし、必要条件とされる為替相場メカニズムへの2年間参加の義務を果たしていません。政府は国民投票で承認されない限り為替相場メカニズムに参加しないと表明しており、国民投票自体を実施していません。

そんなスウェーデンの通貨であるスウェーデンクローナは、通貨取引額で世界11位(2022年BIS)。中央銀行はリクスバンク(Riksbank)で、金融政策のサイクルはECBのそれに近いといえます。リクスバンクは15年からマイナス金利を採用していましたが、通貨安によるインフレ高騰に対する国民の批判を背景に22年4月にマイナス金利を解除。その後も積極的に利上げを行いましたが、24年5月に利下げを実施しました。スウェーデンクローナの対米ドル相場はリクスバンクとFRBの金融政策の差を反映しやすい傾向があります。

スウェーデンクローナの変動要因

主な上昇要因

金融政策 スウェーデン中銀の金融引き締め(観測の高まり)
経済指標 CPIなどスウェーデンの経済指標が市場予想よりも良い数字の場合

主な下落要因

金融政策 スウェーデン中銀の金融緩和(観測の高まり)
経済指標 CPIなどスウェーデンの経済指標が市場予想よりも悪い数字の場合

※上昇要因・下落要因は現在の環境による一般的な目安であり、市場の注目度や見方により真逆の値動きになることがあります。

スウェーデンの概要

国・地域名 スウェーデン王国(Kingdom of Sweden)
首都 ストックホルム
位置 北緯59度19分、東経18度04分(ストックホルム)
面積 約45万km²
人口 1,055万人(2023年 IMF)
主要言語 スウェーデン語

スウェーデンの主な祝祭日

2024年
1月1日 新年
1月6日 公現祭
3月29日 聖金曜日
4月1日 復活祭月曜日
5月1日 メーデー
5月9日 昇天祭
6月6日 建国記念日
6月21日 夏至祭
6月22日 夏至祭
11月2日 諸聖人の日
12月24日 クリスマス・イブ
12月25日 クリスマス
12月26日 ボクシング・デー
12月31日 大晦日

(データ出所:リフィニティブ)

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