シンガポールドルの特徴や変動の傾向
シンガポールドルの特徴
シンガポールは東南アジア屈指の経済国として知られており、金融や貿易など、サービス産業において中心的な役割を担っています。実は「首都」がなく、「シンガポール」という都市そのものが国家を形成しているという、珍しい形態の国でもあります。
そんなシンガポールの金融政策は非常にユニーク。例えば日本であれば「中央銀行」である日本銀行が「物価の安定」を目的として政策金利を変更するなどのアクション(狭義の金融政策)を実施しますが、シンガポールには中央銀行がありません。そのため、シンガポールではシンガポール金融庁(MAS)が必要に応じて外国為替市場に介入し、自国通貨「シンガポールドル」の相場を誘導することで、物価や景気のコントロールを行っています。
また、シンガポールは自国通貨を通貨バスケットに連動させる管理相場制を採用しています。「通貨バスケット」は複数の通貨(主に主要通貨)で構成されており、その内訳は非公表ですが、米ドルのウェイトが大きいのではないか、と推測されています。
シンガポールドルの変動要因
主な上昇要因
金融政策 | シンガポール金融庁(MAS)が金融引き締め方向に介入する |
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経済指標 | CPIなどシンガポールの経済指標が市場予想よりも良い数字の場合 |
主な下落要因
金融政策 | シンガポール金融庁(MAS)が金融緩和方向に介入する |
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経済指標 | CPIなどシンガポールの経済指標が市場予想よりも悪い数字の場合 |
※上昇要因・下落要因は現在の環境による一般的な目安であり、市場の注目度や見方により真逆の値動きになることがあります。
シンガポールの概要
国・地域名 | シンガポール共和国(Republic of Singapore) |
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首都 | なし ※シンガポールは「都市国家」であるため、「首都」は存在しない |
位置 | 北緯01度22分、東経103度55分 |
面積 | 約720km² |
人口 | 578万人(2023年 IMF) |
主要言語 | マレー語、英語、中国語、タミル語 |
シンガポールの主な祝祭日
2025年 | |
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1月1日 | 新年 |
1月29日 | 中国正月 |
1月30日 | 中国正月 |
3月31日 | ハリラヤプアサ |
4月18日 | グッドフライデー |
5月1日 | レイバーデー |
5月12日 | ベサックデー |
6月7日 | ハリラヤハジ |
8月9日 | 独立記念日 |
10月20日 | ディーパバリ |
12月25日 | クリスマス |
(データ出所:リフィニティブ)
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