ノルウェークローネの特徴や変動の傾向
ノルウェークローネの特徴
ノルウェーは、1960年代に北海油田が開発されて以降、石油・天然ガスの資源大国です。石油・天然ガスを欧州中心に輸出しており、輸出全体の大きなウェイトを占めています。ノルウェー政府は、石油・ガス収入を「政府年金基金(SWF=国富ファンド)」に積み立てており、外国に巨額の投資を行っています。北海に面していることから海運や漁業も盛んです。
GDPの規模は世界31位、1人当たりGDPは同4位(2024年IMF)。消費税は25%(12%と15%の軽減税率あり)で、潤沢な財政資金を背景とした世界有数の福祉国家です。
また、ノルウェーは19世紀までスウェーデンと同君連合(同一の君主を戴く)でしたが、1905年に独立。EU(欧州連合)には不参加(94年に国民投票で否決)です。
そんなノルウェーの通貨であるノルウェークローネは、通貨取引額で世界13位(2022年BIS)です。資源国通貨として、原油価格・資源価格の影響を受けやすく、同様の理由で、世界景気の回復期(リスクオン)に上昇する傾向があります。
ノルウェーの中央銀行はノルウェー銀行(Norges Bank・ノルウェー中央銀行と記述されることもある)。金融政策のサイクルは米FRBのそれと比較的似通っています。FRBの金融政策は世界景気の動きと連動性が高く、世界景気と原油価格の連動性も高いため、FRBとノルウェー銀行の金融政策も似通ったものになると考えることができそうです。
ノルウェークローネの変動要因
主な上昇要因
金融政策 | ノルウェー中銀の金融引き締め(観測の高まり) |
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経済指標 | CPIなどノルウェーの経済指標が市場予想よりも良い数字の場合 |
その他 | 原油など資源価格の上昇 |
主な下落要因
金融政策 | ノルウェー中銀の金融緩和(観測の高まり) |
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経済指標 | CPIなどノルウェーの経済指標が市場予想よりも悪い数字の場合 |
その他 | 原油など資源価格の下落 |
※上昇要因・下落要因は現在の環境による一般的な目安であり、市場の注目度や見方により真逆の値動きになることがあります。
ノルウェーの概要
国・地域名 | ノルウェー王国(Kingdom of Norway) |
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首都 | オスロ |
位置 | 北緯59度54分、東経10度45分(オスロ) |
面積 | 38万6,000km² |
人口 | 553万人(2023年 IMF) |
主要言語 | ノルウェー語、サーミ語 |
ノルウェーの主な祝祭日
2024年 | |
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1月1日 | 新年 |
3月28日 | 洗足木曜日 |
3月29日 | 聖金曜日 |
4月1日 | 復活祭月曜日 |
5月1日 | メーデー |
5月9日 | 昇天祭 |
5月17日 | 憲法記念日 |
5月20日 | 聖霊降臨祭の翌日 |
12月24日 | クリスマス・イブ |
12月25日 | クリスマス |
12月26日 | ボクシング・デー |
(データ出所:リフィニティブ)
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