メキシコペソの特徴や変動の傾向
メキシコペソの特徴
メキシコは中南米の中でブラジルに次ぐ経済規模を持つ、新興国です。銀などの鉱物資源が豊富であり、メキシコ湾岸では石油や天然ガスが産出されます。そのため、メキシコペソは資源国通貨と位置づけられ、原油など資源価格の動向に影響を受けやすいという特徴があります。
メキシコは米国と国境を接しており、地理的条件から対米依存度が高く、メキシコの輸出全体の約8割が米国向け、輸入の約半分が米国からです(いずれも金額ベース)。そのため、米国の景気動向はメキシコ経済にとって重要です。
メキシコペソをみるうえで、米国とメキシコの関係にも目を向ける必要があります。両国の関係が良好であれば、メキシコペソの下支え材料となる一方、関係の悪化はメキシコペソにとってマイナス材料と考えられます。
BOM(メキシコ中銀)の金融政策もメキシコペソにとって重要です。BOMはインフレ目標を採用しており、前年比のCPI(消費者物価指数)上昇率が中期的に3%(2~4%が許容レンジ)になるように金融政策運営を行っています。市場でのBOMの利上げ(観測の高まり)は、メキシコペソの上昇要因になると考えられます。
メキシコペソの為替動向
メキシコペソ/円の月足チャート
メキシコペソの変動要因
主な上昇要因
国際情勢 | 資源価格の上昇。堅調な米国景気 |
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政治 | 米国とメキシコの良好な関係 |
金融政策 | BOMの金融引き締め(観測の高まり) |
経済指標 | CPIやGDPなどメキシコの経済指標が市場予想を上回る良い数字の場合 |
主な下落要因
国際情勢 | 資源価格の下落。軟調な米国景気 |
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政治 | 米国とメキシコの関係悪化 |
金融政策 | BOMの金融緩和(観測の高まり) |
経済指標 | メキシコの経済指標が市場予想を下回る悪い数字場合 |
※上昇要因・下落要因は現在の環境による一般的な目安であり、市場の注目度や見方により真逆の値動きになることがあります。
メキシコの概要
国・地域名 | メキシコ合衆国(United Mexican States) |
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首都 | メキシコシティ |
位置 | 北緯19度24分、西経99度18分(メキシコシティ) |
面積 | 196万km² |
人口 | 1億3,026万人(2021年 世界銀行) |
主要言語 | スペイン語 |
メキシコの主な祝祭日
2023年 | |
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1月1日 | 新年 |
2月6日 | 憲法記念日 |
3月20日 | ベニート・フアレス生誕日 |
4月7日 | 聖金曜日 |
5月1日 | レイバーデ |
9月16日 | 独立記念日 |
11月2日 | 死者の日 |
11月20日 | メキシコ革命記念日 |
12月12日 | 聖母グアダルーペの日 |
12月25日 | クリスマス・デー |
(データ出所:リフィニティブ)
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