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【PM】RBA総裁の会見を受けて豪ドル/NZドルが堅調

2026/03/17 16:20

【ポイント】
・RBA(豪中銀)は0.25%利上げすることを決定
・利上げは5対4の僅差で決定され、4人は政策金利の据え置きを支持
・RBA総裁の会見内容を市場はタカ派的と受け止め!? 

RBA
は本日政策会合を開き、0.25%の利上げを行うことを決定。政策金利を3.85%から4.10%へと引き上げました。利上げは2会合連続です。会合では9人の政策メンバーのうち5人が0.25%の利上げに賛成し、4人は政策金利の据え置きを支持して反対票を投じました。

RBA会合の結果判明直後に豪ドルが下落。今回の利上げが僅差で決定されたことが市場で意識されたとみられます。ただ、豪ドルの下落は一時的でした。ブロックRBA総裁の会見が行われるなか、豪ドル/NZドルは一時1.21NZドル台半ばへと上昇し、13年5月以来およそ13年ぶりの高値をつけました。ブロック総裁は会見で、インフレの上振れリスクに言及したほか、会合でメンバーの票が割れたのは“いつ利上げするかの違い”だったことを明らかにしました。市場はそれらを含めてブロック総裁の会見内容をタカ派的と受け止めたようです。

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RBAは声明で今回の利上げについて「(豪州の)インフレ率が(RBAの)目標を上回る状態が予想よりも長く続く重大なリスクがあるため」と説明。以下のようなことを指摘しました。

・「ここ数カ月間の広範なデータは、25年後半にインフレ圧力が大幅に高まったことを裏付けている」
・「労働市場は最近ややひっ迫しており、生産能力への圧力は以前の評価よりも若干高まっている」
・「中東紛争の影響によって燃料価格が急騰しており、この状況が続けばインフレを加速させる要因になる」
・「短期的なインフレ期待はすでに上昇している」
・「インフレ期待を含めてリスクは一段と上振れ方向に傾いている」

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ブロック総裁は会合後の会見で、「本日の会合では、金融政策の方向性ではなく利上げのタイミングについて議論された」ことを明らかにしました。追加利上げが必要との認識でメンバーは一致したとし、票が5対4に割れたのは「利上げを今すぐ行うか、それとも5月まで待つかの違いだった」と述べました。中東情勢をめぐる不確実性が、利上げのタイミングに関するメンバーの意見の違いにつながったとしました。

ブロック総裁はまた、豪州のインフレ率は高すぎるとし、「インフレの上振れリスクは、雇用の下振れリスクよりも大きい」と指摘。金融政策がインフレを抑制するのに十分に引き締め的かは依然として確信が持てないとしました。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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